今週の「インベスターZ」を読んでやっと腑に落ちた。
「借金をするから」だ。
借金は時間軸で膨れ上がる。
それを上回るために、成長しなければならないのだ。
じゃ借金しなきゃいんじゃね?
コツコツ働いて、冬を越せる蓄えをして、
余った金で新規開発すれば安定するんじゃね?
かつての映画会社はそうだったのかも知れない。
どこかで資金が足りなくて、借金をしたのだ。
それを返すために、話がややこしくなったのだ。
金融とか経済とか経営ってさ、要するに借金のビジネスモデル?
僕は理系なので、いまいちそこがピンと来ないのである。
映画は制作委員会方式といって、
もはや、借金→それ以上に返す、
を作品単位でやっている。
だから冒険できず安全牌だ。
安全牌とは、内容への干渉に他ならない。
キャスティングだけではない。脚本や予告にでもある。
これでは世界を変える力が劣り、
結局世界を変えることは出来ない。
借金という仕組みがある限り、絶対上手くいかないんじゃないの?
僕は理系だから逆に知っている。
指数爆発をね。
借金と金貸しの関係は、短期的に見ればどってことないけど、
長期的に見れば指数爆発の関係だ。
そりゃ首も回らなくなるし、
自転車操業だし、
世界の有限性に早晩ぶち当たるわ。
ユダヤが金貸しと借金を牛耳ったのは、
大航海時代なのかな?
人類に飛躍的発展に寄与したけど、
人類の命を縮めたんだね。
ということで、金融の仕組みを教えてくれることを、
インベスターZには期待したい。
啓蒙も、ひとつのエンターテイメントだ。
ん?金融ってそもそもどういうこと?
金を融かすの?
で調べたら、金の融通なんだそうです。
融通?やっぱり融かすんじゃん。
錬金術師は、金融になったのかあ。
2015年05月22日
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投資者の立場に立って考えると、
金を貸した時につく利子以下の成長率しか見込めない事業には投資する価値がないから、そういった事業は成り立たないのです。
僕の興味は、「何故最近名作が生まれないのか?」にあります。
「かつて僕らを楽しませてくれた、映画、漫画、ドラマ、CMが社会現象になるほど面白くないのはなぜか?」
にあります。
僕の要求レベルが上がってるのもあるけど、流行ってるものはごり押しにしか見えていないことに、とても危機感をもっているのです。
で、「会社という仕組みが名作をつくることに向いていない」という仮説を立てて、
会社って何?と、門外漢から考えているのです。
(もともとは弊社の仕組みや、映画プロデューサー達の動機が何か変だという違和感を納得したいのが動機です)
会社が成長しなければならない理由が、借金を返す(投資にたいして利子を出す)為だとしたら、
それは名作をつくる仕組みとしてベストではないのでは、
ということを考えています。
名作が生まれたのは何故?景気?
景気が悪くなったから、シビアに投資が見直されて、
名作でないものを、資金回収の仕組みに使ったからでは?
名作は、資金回収のシビアな仕組みでないところからでないと、
生まれないのでは?
それは資金提供側が、脚本を読む批評の目がないからだ、
などのようなことを考えています。
そのためには、名作とは何か?てことを、僕が書かなきゃ、と思っています。
名作を生む為にはどうすればいいか?
我々は脚本を書くだけでなく、
その仕組みから考えなきゃいかんなあ、
と、ずっと考えています。
ハリウッドのやり方がベストとも思えません。
(何故なら最近ハリウッドのレベルが下がった気がするからです)
で、根本的に、会社って何?借金の別名?
なんてことに、考えが至ったわけです。