2015年05月22日

ダイジェストを作ってみよう

その話のダイジェストを作ってみたまえ。

プロットが書く前の計画だとしたら、
ダイジェストは書き終えたあとの感触の、俯瞰のようなものだ。


このダイジェストを見ていると、
ここでもう少し感情を増幅すべきだ、
という発見をすることが出来る。

ダイジェストにすると、起伏が圧縮されるからだ。
もっと盛り上がればいいのに、
もっとひどい目に逢えばいいのに、
と、起伏を大きくしたくなるはずだ。


書いている途中は、やっぱり手加減というか、
徹底出来てないのかも知れない。
そのときはマックス頑張ってても、
ダイジェストのように粗い目で見れば、
起伏が足りないと分かることができる。



と、いうのは、
今回てんぐ探偵傑作選を十本選んで思ったことだ。

その時々は必死で書いてるのだが、
もっと話単位での起伏が欲しくなる。
想像したよりフラットだなあ、と思うのである。
粒ぞろいとも言えるし、小さく纏まってるとも言える。
それは、通してダイジェストで見たときだけ現れる感想だ。

今回の十本は、
片寄ってないものを選んだこともあるけど、
めんくいはもっとどろどろしてもいいし、
アンドゥはもっと異常になってもいいと思った。
横文字はちょっと長いかなと思ったし、
別人格ももっと異常になってもいいし、
ミヨちゃんのラストはもっとキュートにしたいし、
ユーレイ話は、もっとシンイチに裏切られ感があっていいと思った。


その五人でやると決めたらSMAPが各々個性が光り始めたように、
ひとつのパッケージにすると、各々がより個性を尖らせるように主張するものだ。
ダイジェストをつくることで、それが見えてくるような気がする。

他山の石とされたい。
posted by おおおかとしひこ at 22:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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