脚本でも小説でも漫画でも戯曲でもいい。
まだ一本も作劇をしたことのない人へ。
どうやったらいいか分からず、
不安で、とりあえず入門書などを参考にするかも知れない。
ここで書いてあることを試すかも知れない。
ここで知ったことを想像してみるかも知れない。
しかしそんなものは、全部意味がない。
脚本理論は、全て「今まで一本以上書いた人むけ」だと思ったほうがいい。
右も左も分からない人が、
童貞を切る為の理論ではない。
女のあそこを見たことのない童貞が、
猥談の意味をよく分からないことと、
殆ど同じだ。
脚本理論は、行為の理論である。
やったことある人の為の理論だ。
ああそれはやったことある、と思い当たる節がある人向けの理論だ。
童貞を切る為の理論と、
経験者向けの上達理論は、
まるで違うものだと思う。
だから、一本も書いたことのない人は、
脚本理論なんて読んでも意味がない。
ただの耳年増になるだけだ。
もし一本も書いたことがないのなら、
見よう見まねでいいから、
形式なんて適当でいいから、
まず一本書いてしまえ。
殆どは挫折するから、
最初は原稿用紙5枚以内で終わる小さな話を、
練習として書いてみよ。
最初から二時間の脚本に挑戦する意味はない。
最初の一本は、まず5分以内にすること。
童貞を切りさえすれば、
脚本理論が見に染みて分かるようになる。
何故なら経験者向けの理論だからだ。
僕が初心者というカテゴリーに入れてるのは、
計100枚以内ぐらいしか経験のない人で、
0の人ではない。
とにかく一本書いてしまえ。
5枚以内でないと絶対挫折するから、
無理矢理5枚以内でまとめろ。
5分で出来ることは、例えば僕の短編シナリオを参考にするとよい。
とにかく、一本を終わりまで書くこと。
このブログを読む資格があるとしたら、
日本語を母国語としていることと、
一本終わりまで書いたことのあることだけだ。
清書とかフォーマットとか、どうでもいい。
5枚以内の短編ならどうでもいい。
まず面白い話を書いてから、
理論を学んでいけばいい。
何も教えられずに一本も面白いものを書けないのなら、
あなたには才能がないから、
早々に諦めるほうがいいよ。
何か理論を学べば、
才能がなくても面白いものが書けるようになると思っているなら、
それは勘違いだよ。
才能のあるやつは、教えられなくても一本ぐらい面白い話は書けるものだ。
そこから、鍛え始めるといい。
2015年06月03日
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