物語とは動きである。
物語とは変化である。
だから、書いてるときは不安になる。
動き続けることは、不安になる。
何故なら人は、落ち着いて一服しなければ、考えられないからだ。
落ち着いて一服することは、
あなた自身にとってはいいことだが、
劇中の事件や登場人物にとってはマイナスだ。
物語を止めてしまうからだ。
物語とは動きである。
従って、止まってはならない。
それは停滞や退屈や挫折に繋がる。
動き続けながら考えることは、多分人には出来ない。
だが物語とは、動き続けながら考える二時間に相当する。
あなたはそれを、動きながら一気書きするか、
動きながら一気書きしたかのように、
ちょいちょい休みを入れながら書くしか出来ない。
あなたが考えるために一服を入れるのは、
あなた自身を整理するにはとてもよい。
しかし、そのことで劇中の勢いが落ちることは、
考慮に入れた方がいいかも知れない。
僕は、
休憩や長考を、
一段落したところで入れるのは多分間違いだと思っている。
気持ち的にはそこで休憩を入れたいが、
そこで休憩してしまうと、
物語のグルーヴを取り戻すのに物凄くかかる。
自分自身のテンションも、物語のテンションも下がるからだ。
だから、感情が動くピークで休憩したほうが、
結果的に続きを書く作業に入りやすいと思う。
勇気がいるけどね。
例えばストーリーが一段落して次の章へ入るとき、
章終わりで筆を置いて休憩に入ってはいけない。
章終わり、次の章はじまり、一ページぐらい書いて、
流れが出来はじめたところで休憩を入れよう。
章終わりで休憩を入れると、挫折の確率が飛躍的に上がると思う。
休憩終わっていざ原稿に向かったら、どうしていいか分からなくなるからだ。
勢いや動きが、完全に一回止まってしまうのである。
休憩は、動いている途中の、一時停止のつもりで。
そうしないと、勢いが復活しない。
僕の経験則を書いてみた。
2015年06月06日
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