2015年06月11日

点を思いつく力と線を思いつく力

これらは多分脳の同じところから出てきていない。
別々の所から生まれている。


点を思いつくとは、
一場面を思いつくこと。
面白いシチュエーションとか、
一発ギャグとか、
面白い設定とか、
見たこともないビジュアルとか、
一点の強い感情とか、
これから何か起こりそうな感じとか、
こういうのはどうだ、というアイデアとかだ。

頭の切れが大事だ。
咄嗟に人を笑わせるとか感心させるとかの、
頭の回転がいる。
これは多分、年とともに落ちてくる。
世の中の沢山のアイデアを知ってしまい、
どれにも似てないアイデアを出すまで納得出来ないからだろう。


線を思いつくとは、止まらない流れが出てくること。

展開とか、前提と結末とか、構成とか。
焦点とターニングポイントとか。
どんでん返しとか伏線とか。
こういう流れからのこれ、とか。
あることとあることの時間的対比とか。
こう来たからこう、とか。
こういう流れからのまさかのこれ、とか。
ミスリードとか。
落ちとか。
こういう流れと落ちならこういうテーマになるとか。
こういテーマならこういう流れと落ちにすればいい、とか。
省略とか。じっくり描くとか。
テンポとか。
相手(観客)の反応を見ながら調整する力とか。

勿論、流れは点から生まれる。
いくつかの点を思いつき、流れをつくるのである。

これは年とともに増えていく気がする。
色んな流れをリアルに経験し、
つくりごとでないパターンを持ってこれるからだろう。



これら二つの能力は、
脳の違う部分を使っているような気がする。

両方鍛えるといい。
posted by おおおかとしひこ at 10:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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