2015年06月13日

ジャーナリスティック2

突然思いついたこのメソッドは、
よく考えてみたら、小説にはよくあるパターンだった。
(インタビュー形式は、たとえば「バキ」か。
傑作ドキュメント「マンオンザロープ」のインタビューは秀逸だよ)


医者の記録や科学者や歴史学者の記録として、
起きた事件や物語を整理する、
というやり方もある。
ホームズの活躍は医師ワトソンの記録によるものだ。

つまり、同じ物語を描くのでも、
外から見た客観的カルテみたいな形式から、
その人の外の視点から感情移入する、コンフリクト形式の三人称ドラマから、
その人の中の視点を描く一人称形式まで、
様々なあり方があるということだ。

あなたはその中でも、三人称形式でそれを書く訓練を積んでいるのである。


時々一人称小説を書いたり、
新聞記事のようにジャーナリスティックに書くことは、
凝り固まった視点をほぐすのに、
いいかも知れない。

その物語が、三人称形式がベストであるときに、
その事件と解決は、映画やドラマになるだろう。
(一人称形式小説は、必ずしも映画になるとは限らない。
同様に、新聞記事やルポルタージュやドキュメンタリーもだ)
posted by おおおかとしひこ at 16:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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