2015年06月14日

手の力(手書きvs文字うち続論)

その後、また統計を取ってみた。


以下の表で、純粋に文字数の比較と、
原稿用紙換算のふたつを比較してみる。
原稿用紙換算は、改行後の文字数全て含むので、純粋文字数より多目に出る。
なお、有効数字2桁で。


手書き:

プロットまで出来ていて、考えながら書くとき:
2500字/h(純粋に文字数)、3300字/h8.3枚/h(原稿用紙換算)

純粋に文字を写すスピード:
4600字/h(純粋に文字数)※俺しか読めない文字のレベル
※10分測定を6倍した参考数字


文字うち:

純粋に文字を写すスピード:
3900字/h(純粋に文字数)、5300字/h、13枚/h(原稿用紙換算)


意外にも手書きの圧勝。
手書きよりうち文字が早いことを仮定していたが、
俺は手書きの字を書くのが速いんじゃねえかな。
文字うちは準一級ぐらいのスピードだしね。
ちなみに、速記文字は19200/hいくらしいです。速記すげえ。

このデータから言えることは、
大体半分は手を動かさず考えてる訳ですな。
(実際の執筆を想像すれば分かるけど、
集中してうんうん唸るわけじゃない。
何か別のことを考えて一旦離れてる時間だよね)


手書きも文字うちも、
一日3hまでしかない、集中タイムを使ったとしての計測。
4h以上集中タイムを使うと、次の日以降に支障あり、
3hまでなら次の日も3hの集中タイム維持可能。

毎日ずっと書けるわけではないから、
調子のいい日は執筆やリライト、
調子のよくない日は文字うちや構想、
という僕のスタイルは、なかなかに合理的ではないかと思う。
文字うちのバイトを雇えれば、
更に時間が使えるだろうね。
(てんぐ探偵は一集あたり、純粋文字数で5万字程度だから、
一ヶ月に13時間分のバイトを雇えばいいわけだ。
時給1000円でも13000円。コストとしては現実的か。
ちなみに文字入力の相場が1文字35銭。
とすると17500円ぐらい。微妙な値段に…)


また、楽な3時間ペースで書くならば、
僕は一日で書けるのは原稿用紙25枚程度になる。
一幕書いたら集中力が途切れる、という経験則、
30分ものなら一日で書く、という経験則は、
この数字から知ることが可能だ。


執筆にいきなり文字うちを使うことは、今後もないと思う。
思考を邪魔されてクオリティが下がる、というのがこれまでの主張だったが、
純粋に手書きの方が速いと分かってしまった。


さて、興味があれば自分の「手の力」を測定してみよう。
実は手の力って、物書きの才能の必須能力みたいなことかもね。
スポーツ選手の基礎データ100メートル走なんぼみたいに、
スペック化出来るかもね。
写すスピードだけは、少なくとも測定出来るぞ。
posted by おおおかとしひこ at 14:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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