2015年06月19日

監督なんてたぶん自閉症だよ

リアルで上手く人と関われなくて、
上手く笑顔で朗らかでいられなくて、
喜んで何でも出来なくて。

だから、架空の世界のことでだけ、リアルと関われるんだ。
架空の世界の中でだけ、自分は生きられるんだ。
その架空の世界のことでだけ、人と熱く話せるんだ。
架空の世界は、そんな奴らにとって世間と繋がる窓なんだ。

多分それは自閉症に似ている。
たまたま世界と繋ぐ鎖が、架空の物語だっただけだ。
重い自閉症の世界までは分からないけど、
この鎖や錨が切れたことを想像すれば、
容易にそこへ流されそうな想像は可能だ。
架空の物語に夢中だった自分と、自閉症の世界は地続きだと思っている。
その先の僕も、ずっと地続きだと思っている。
だから創作は叫びなんだよね。
私をわかってほしいっていう、血の流れるような叫びなんだよね。
ただ、一方的な叫びは、リアル世界では気持ちわるがられるだけだ、
というルールがあるだけで。
アマチュアからプロになるには、そのルールで闘える力を身につける(自力で)
ってことでもある。

僕は、そんな人達の代表選手の一人のつもりで、
今日も窓に何かを投げかけようとしている。
そこでしか世界と関われない人たちに、かつて僕が受けた恩を返して、
ついでに歴史を更新したいと企んでいる。
上手く行ってるかどうかはまた別だけど。


最近感傷的なのが多いのは、俺死ぬのか?
まあ、作品を作り終える度に、簡単な死を迎えるよね。
そしてまた再生して次回作をつくる。
作り続ける人生って、そんな感じ。
posted by おおおかとしひこ at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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