リアルで上手く人と関われなくて、
上手く笑顔で朗らかでいられなくて、
喜んで何でも出来なくて。
だから、架空の世界のことでだけ、リアルと関われるんだ。
架空の世界の中でだけ、自分は生きられるんだ。
その架空の世界のことでだけ、人と熱く話せるんだ。
架空の世界は、そんな奴らにとって世間と繋がる窓なんだ。
多分それは自閉症に似ている。
たまたま世界と繋ぐ鎖が、架空の物語だっただけだ。
重い自閉症の世界までは分からないけど、
この鎖や錨が切れたことを想像すれば、
容易にそこへ流されそうな想像は可能だ。
架空の物語に夢中だった自分と、自閉症の世界は地続きだと思っている。
その先の僕も、ずっと地続きだと思っている。
だから創作は叫びなんだよね。
私をわかってほしいっていう、血の流れるような叫びなんだよね。
ただ、一方的な叫びは、リアル世界では気持ちわるがられるだけだ、
というルールがあるだけで。
アマチュアからプロになるには、そのルールで闘える力を身につける(自力で)
ってことでもある。
僕は、そんな人達の代表選手の一人のつもりで、
今日も窓に何かを投げかけようとしている。
そこでしか世界と関われない人たちに、かつて僕が受けた恩を返して、
ついでに歴史を更新したいと企んでいる。
上手く行ってるかどうかはまた別だけど。
最近感傷的なのが多いのは、俺死ぬのか?
まあ、作品を作り終える度に、簡単な死を迎えるよね。
そしてまた再生して次回作をつくる。
作り続ける人生って、そんな感じ。
2015年06月19日
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