30秒で面白いことが出来るようになったら、
次は1分で。
次は3分で。
次は5分、10分、15分、30分、
1時間、90分、2時間。
伸ばしていくのは、わりとポピュラーな練習法だ。
1本何かを書いたら次はさらに長いのを書いたとしても、
計10本書くことになる。
しかし、ひとつの長さを1本しか書かないのはよろしくない。
その長さのことは大体わかった、
と思うまで、何本も書くとよい。
個人的には、
30秒と1分、5分と10分、
30分と60分の境目あたりが、
がらりと世界が変わる感じがする。
30秒や15秒は何百や何千や何万と書いたと思う。
数分ものも百ぐらいは書いたかも。
30分は数十のレベルか。
60分は数本、
二時間は10本ぐらいか。
僕はCMディレクターとしてキャリアを出発させたので、
数分以内のものが沢山ある。
これは最初から二時間を沢山書けないだろうな、
と直感して、お話のトレーニングのつもりで、
CM業界を選んだからだ。
短編だから出来ること、短編には出来ないこと、
長編だから出来ること、長編には出来ないこと、
などは、自分で書いた経験から言えることだ。
徐々に長さを増やすことなら、
いきなり長いものをやって挫折するよりも、
セーフティをとれる。
自分はここまでの長さのことは分かるが、
これ以上になると扱いきれない、
ということも自覚できる。
(逆に、これ以下の短さは苦手、もあるかも)
長編は短編を単純に積み重ねたものではないから、
30分の倍の労力が60分にかかる訳ではない。
(ギャラは単純に倍かもだけど)
同じ長さのものを作るのに、
同じ労力という訳でもない。
(ギャラは同じだろうけど)
様々な長さを行き来し、
慣れることは、早めにやるべきである。
これは○分ぐらいが相応しい題材だな、
と感覚で分かるようになって、
あなたはようやくプロに近づいたことになる。
あるいは、目標○分には足りないから何かを足そうとか、
目標○分をオーバーするから、△分ぶんだけここを削ろうとか。
目標○分が最適な題材に、題材の仕入れを加工することから、
はじめられるようになるだろう。
2015年06月27日
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