起承転結の要素は、4つじゃない。
3つ。
起と結のペア。
承。
転。
この3つと考えるといい。
承と転は、
時間軸上のふたつの展開の仕方のことだ。
つまり、順当な展開と、意外な展開のことを意味している。
どんな話も、順当な展開と意外な展開の、
ふたつが必要だということを起承転結理論は意味している。
お話とは、展開のことである。
ある状況が、別の状況になることだ。
静止しているものごとを端から順番に描写するのではなく、
(これをスプレッドということは、すでに書いてきた)
発言や行動や外部の力によって、
ある状況が別の状況に変わることだ。
それには、順当な展開と意外な展開の二種類が、
対になっているということだ。
逆に、承が順当な展開を定義して、
転が承の裏をかくとも言える。
さて、重要なのは起と結のペアだ。
最初の前ふりが起だ。
承転を踏まえた上で、
落ちを作らなければならない。
結のコツは、起と関係あることで落とすのだった。
だから、起と結はペアである。
前ふり、
前ふりからの順当な展開、
それにカウンターを打つ意外な展開、
前ふり(伏線)に関係した、これまでを包括する落ち
をすれば、起承転結を作ったことになる。
はじまり、それを受けた展開、
意外な出来事、なんだそういうことかという落ち、
などと、漫画入門で僕は習った気がする。
むしろ起承と転結がペアであるような記憶がある。
ここでは4コマ漫画に特化せず、
物語の構造としての基本の起承転結を探っているので、
これまた大岡式起承転結構造とでも名付けておこう。
(特許とるほどでもないけど)
少し考えれば分かるけど、
これは三幕構造の、
一幕、
二幕前半、
二幕後半、
三幕
のそれぞれ約30分に対応しているよ。
2015年06月30日
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