2015年06月30日

起承転結の要素はみっつ

起承転結の要素は、4つじゃない。
3つ。


起と結のペア。
承。
転。

この3つと考えるといい。
承と転は、
時間軸上のふたつの展開の仕方のことだ。
つまり、順当な展開と、意外な展開のことを意味している。

どんな話も、順当な展開と意外な展開の、
ふたつが必要だということを起承転結理論は意味している。

お話とは、展開のことである。
ある状況が、別の状況になることだ。
静止しているものごとを端から順番に描写するのではなく、
(これをスプレッドということは、すでに書いてきた)
発言や行動や外部の力によって、
ある状況が別の状況に変わることだ。

それには、順当な展開と意外な展開の二種類が、
対になっているということだ。
逆に、承が順当な展開を定義して、
転が承の裏をかくとも言える。


さて、重要なのは起と結のペアだ。
最初の前ふりが起だ。
承転を踏まえた上で、
落ちを作らなければならない。
結のコツは、起と関係あることで落とすのだった。
だから、起と結はペアである。

前ふり、
前ふりからの順当な展開、
それにカウンターを打つ意外な展開、
前ふり(伏線)に関係した、これまでを包括する落ち

をすれば、起承転結を作ったことになる。


はじまり、それを受けた展開、
意外な出来事、なんだそういうことかという落ち、
などと、漫画入門で僕は習った気がする。
むしろ起承と転結がペアであるような記憶がある。

ここでは4コマ漫画に特化せず、
物語の構造としての基本の起承転結を探っているので、
これまた大岡式起承転結構造とでも名付けておこう。
(特許とるほどでもないけど)

少し考えれば分かるけど、
これは三幕構造の、
一幕、
二幕前半、
二幕後半、
三幕
のそれぞれ約30分に対応しているよ。
posted by おおおかとしひこ at 12:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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