初心者は、まず入り口を間違う。
それはしょうがない。
入り口の探し方から、間違ってるからだ。
何が正解なんて、最初の頃は分からないからだ。
オープニングを間違う。
作り方の順序を間違う。
理論の使い方を間違う。
色々ある。
でも最後まで書くと、客観性が少しついてきて、
次やるときは失敗しないぞと、
以前の失敗と今を比較できるようになる。
その為に数を書くのである。
一度長いのを書くと、失敗に立ち直れないほどになるから、
失敗は短いのでやるべきだ。
あなたが読んだ短編のようなものを真似したりして、
まずは完結した短編を書いて、何回も失敗するといい。
そうするうちに、
間違った入り口から入っても、
正しい出口にたどり着けることはないと知るだろう。
正しい入り口はテーマだ。
ストーリーラインだ。
シチュエーションだ。
この三つがうまく揃わないと、入り口にも立てないのだ。
正しい入り口に立つのは、
正しい出口への出方を知っていないと出来ない。
つまり卵と鶏の関係だ。
だから、ループが多いやつのほうが、
経験値が上だ。
勿論、偶然いい入り口に立てる場合もある。
偶然最後までスルッと書いて名作になる場合もある。
まあそれは、一万本に一本ぐらいかな。
(だからビギナーズラックでホームランを打ったやつは、
あとで苦労するんだよね)
あなたがどうにも書けないのは、
入り口が間違っていることが殆どではないかな。
どういう入り口に立てば出来るかは、
今までどういう入り口に立ったとき書けたか、
に依存する。以下ループ。
5分の話や3分の話、つまり原稿用紙5枚から3枚程度の作品をさがして、
一度書写してみるといい。
(このブログの作品置き場にいけば大岡のものはある)
文字数と内容の関係がなんとなく分かる。
自分がどんな入り口に立てば完成させられるかを、
これで逆算でイメージ出来るようになる。
たとえば5分シナリオ「たった一杯の乾杯」では、
ラストシーンの結婚式の乾杯が入り口だった。
あとはどうやったらツカミが出来るかを考え、
親父以外の人物の設定をし、
親父の謎の行動をつくり(正確には昔の原稿からパターンを拝借)、
演説をぶちまける所を思いついた。
そういう過程でつくっている。
ラストのコピーは、最後に画竜点睛で書いた。
たとえばトップシーンが入り口だったり、
親父の謎の行動が入り口だったら、
最後までスルッと書けないと思う。
違う話として完成したかも知れない。
あなたがこの話を書くとしたら、
どこを入り口にすれば最後まで書けるかを、
イメージするのは悪くない。
途中いくつ関門をクリアすれば、書けるかを、数えてもいい。
あとは、自分のストーリーでやってみるだけだ。
他人のシナリオを勉強するとはそういうことだ。
パターンが沢山あるとさらにいい。
2015年07月03日
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