マッシュアップとも。
ライバル同士が対決の中で全力を出しあうことで、
互いに高めあうような場面。
自分の全力を出すので、
それが言葉を交わそうと交わすまいと、
それはひとつの議論になる。
自分の立場を証明し、
相手の主張も分かり、
彼我の差が明らかになる。
明らかにして行く。
だから次に来るのは融合だ。
互いの価値観の理解である。
その先に、更に高みのことが生まれるかどうかは、
シナリオによる。
例えば桜木花道対流川。
例えば悟空対ピッコロ。
例えば小次郎対武蔵、小次郎対壬生。
彼らのミックスアップを思い出すといい。
無言の言を重ねて、彼らはより高みに上っていく。
(その結果、どちらかが脱落するという結末を迎える)
これが男同士でなく、男女なら、
まず間違いなく恋に落ちる。
「秘密の開示」は恋の基本だ。
「相互理解」も恋の基本だ。
二人で何か冒険をしたあと、
お互い誰にも言ってなかった秘密を言い合うことは、
恋の基本だ。
(ラプンツェルに、ミッドポイントの洪水のシーンのあとにある)
男同士、女同士なら、恋ではなく友情になるだろう。
ゲイレズビアンに関してはよく分からないが、
原則は同じだろう。
あるいは人間と異星人でも同じかも知れない。
ミックスアップは、
言葉、主張、肉体の動作、生き方そのものを、
自分と矛盾する相手にぶつけ合うこと。
その結果彼我が、混ざりあったようになること。
つまり人と人の、濃い繋がりが生まれるということだ。
(今思い出したが、T2と少年ジョンコナーの間にも似たようなのがあったね)
さて。
あなたの話の中で、ミックスアップはあるだろうか。
それはクライマックスか。
どこかの直接対決場面か。
どちらでもいい。
対決したら、どうなるかも決めておこう。
そのミックスアップが白熱すればするほど、
その計画を越えた何かが生まれるよ。
当然だが、その直接対決の為に、
双方の違いを、あらゆる点でリストアップしておくと、
のちのちやりやすい。
何度も例に出す「アフリカの女王」は、
男女のミックスアップの物語である。
研究用としてとても分かりやすい。
(邦題が相変わらず悪い映画の一本。
アフリカも女王も出てこない。
戦艦「アフリカの女王」を倒すことがセンタークエスチョンの話)
先日書き終えたてんぐ探偵48話は、
○○とシンイチのミックスアップの物語だ。
おたのしみに。
2015年07月08日
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