2015年07月10日

「ストーリー」「書けない」で検索して来る人へ

一週間で10人くらいはこの検索ワードで来る人がいるみたい。
昨日は2人いた。
質問も受け付けてますので、
どういう状況か分かれば、アドバイスできますよ。

はじめて書くのだけどストーリーが浮かばないのか、
キャラやシチュエーションは浮かぶけどストーリーが書けないのか、
ここまで書けたんだけどその先が書けないとか、
ストーリーは書けたけどたいして面白くないとか、
色々あって、
全てに共通する答えはないのです。
どの程度キャリアを積んでるかによって、
対処方法が豊富か貧弱かもあるでしょう。

今までどれくらい(長さ)のを何本書いてきたのか、
現状どんな感じか、
目指すべきものはどういう長さでどういうものか。
それが分かればアドバイス出来るかも。

ラノベ、小説、漫画、演劇など、映画脚本以外でも、
大きな作劇ジャンルとしてなら話が出来ます。
ジャンルも併記でコメント欄にどうぞ。
長い話をするにはこのブログのコメント欄は狭くてイライラするので、
他のどこかで文章を書いて、コピペするのが吉です。
posted by おおおかとしひこ at 13:02| Comment(5) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブログ記事で、いつも勉強させていただいています。
ありがとうございます。

小説家を目指して長編小説を投稿しているのですが行き詰っています。
ジャンルは、少女向け・児童小説です。長編小説(300〜400枚)を三作書き上げたところです。
三幕構成でストーリーを作り、話を書きあげることには慣れてきました。
ですが、テーマの弱い新規性のないストーリーになっていると感じています。

いつもキャラクターの設定やモチーフ、ストーリーのルートを複数作りながらテーマを考えています。
テーマをしっかり立てるためには、テーマから発想する方法をとった方がいいのでしょうか。

事件の発生、解決の方法についても、発想力が足りていません。
投稿先が長編ばかりで完成させる速度が遅く、書き上げた経験がなかなか増やせません。
5分シナリオを始めたいのですが、小説形式でも問題ないでしょうか。

お時間がある時にでも、コメントいただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
Posted by AM at 2015年09月25日 00:53
AM様コメントありがとうございます。

小説のことは、本当のところは正直よく分からないのです。
僕は映画や漫画の体験に比べて、小説は童貞みたいなものなので。

もし役立つのであれば、
5分シナリオを書いてみるのはオススメです。
見よう見まねでよいので、シナリオ形式がいいと思います。
小説を書いて分かったのですが、作劇そのものに使うエネルギーと、描写の完成度をあげる、
二つのエネルギーが必要な気がします。
シナリオは、描写をしなくてよいぶん、
作劇、つまり、テーマや人物や事件や解決といった、
主要な物語の要素がゴロッとしている感じです。

あと、ちょうど5分(誤差二行まで)に仕上げるというのが、
意外に足し引きのトレーニングになりますよ。

2000字のシナリオが、何文字の小説に相当するのか判断しかねますし、
長編小説のために短編小説を沢山書く経験がいいかどうかは、
僕は何とも言えないです。

たとえ本戦場が長編小説でも、
シナリオだろうが、エッセイだろうが、
俳句だろうが作詞だろうが、
色々と書いてみるのは、サーキットトレーニングとしていいかも知れませんね。
色々転がす経験を積むのが目的です。
(俺作詞いけるぞ、というのは中年になってから発見したし)



あと、短編のテーマと長編のテーマは似て非なるものだと思います。
その辺を分かった上で数(種類)をこなすのはいいトレーニングかな。

テーマが弱いのは、
人生経験と関係する所もあるので、
大失恋してみてはどうでしょう。
自分が死んでも書きたいことなんて、案外ないものですよ。
僕が人生と引き換えに書きたいことは、あと三つぐらいしかないです。でも突き詰めると全部同じことを書きたいのかも知れないしねえ。

ジャンルが少女/児童ということですが、
それぐらいの年代が人生と引き換えにすることって何だろう。
自分の事を突き詰めて考えたり、他人のそれを聞いてみるとヒントがあるかも知れない。
結局物語って、その主役という人間をどう徹底的に考えるか、だという気もします。
その主人公の人生のテーマを先に作って、
結果から問題を逆算して、プロットを肉付けすることになるかも知れない。
映画は答えを出さなくちゃいけないので、
答えが出るように話を組みますが、
小説は答えを必ずしも出さなくていいような気もするし。

体系だってなくてすいませんが、参考になったでしょうか。
Posted by 大岡俊彦 at 2015年09月25日 01:28
思い出したので追記です。

同じテーマで、全く違う設定、人物、事件の、三本を書いてみる。
同じ設定、人物、事件で、全く違うテーマを三本書いてみる(多分解決の結末が違うだろう)。
同じテーマ、設定、人物で、全く違う事件と解決を、三本書いてみる。
同じテーマ、設定、事件で、主人公が異なる三本を書いてみる。
同じ話なのだが、現代日本、中世フランス、未来の月基地など、全く違う世界で書いてみる。

などは、練習になりますよ。
表にして整理しながら、唸ってみるのがいいかと。
長編はしんどいから、2000字シナリオ程度でやるとよろしいかと。
そうすると、作劇の要素についての勘みたいなものが養われると思います。

まあ、コツコツやることです。
数をやるコツは、締め切りを毎日(毎週?)決めることと、ひとつひとつの完成度をあげずに広げていくことです。
ダイエットはざっくり三ヶ月の食生活ではなく、 90×3回のフルセットメニューと考える、みたいな、
一種のスパルタでやるといいですよ。
Posted by 大岡俊彦 at 2015年09月25日 02:12
コメントありがとうございます。

5分シナリオ、物語の要素に絞って考えられてためになりそうですね。
長編と短編の違いを理解したうえで、サーキットトレーニングとして活用してみます。

テーマもアドバイスを参考に、アプローチ方法を種々試しながら考えてみます。
今までは話を盛り上げることに精一杯で、テーマまできちんと話に組み込めていなかったんだと思います。
点の描写ばかりで、線として結び付けられていなかったことも、テーマがわかりにくい問題だったのかもと、過去の記事を読んで思いました。
主人公についても、突き詰めて考えてみます。

テーマ、設定、人物、事件のそれぞれを変化してたくさん書いてみるパターンもとても惹かれました。
それぞれが話全体の中でどんな役割を果たしているのか、しっかり理解できそうです。
何より、とても面白そうだなと思いました。

とにかく圧倒的に経験が足りていないので、頭を使いながらがむしゃらにたくさん書いてみます。
様々な角度から丁寧にアドバイスいただき、本当にありがとうございました。
大岡先生のブログを見ると、自分の作品は足りていないものばかりだと気付かされます。
これからも、こちらで勉強させてください。
Posted by AM at 2015年09月26日 05:21
絵を描く人は、メモ帳のはしにも机の上にも、教科書にも落書きします。
楽器をやる人は、楽器がなくても手癖で手を動かしたり、鼻歌歌ったり、カラオケでも楽器パートを聞いてたりします。
運動をやる人は、運動しない時でも頭の中で体を動かしたりします。ステップだけ待ってるときにやったりね。

ストーリー作りをする人にとって、5分シナリオは、そういった膨大な落書き経験に近いかもです。
(雑談の中でも作り話をしたりね)
沢山書き捨てしてください。本原稿しかないのは、絵の教室でしか絵を描かない人とおなじ。
気に入った奴はとっとくといいですよ。
Posted by 大岡俊彦 at 2015年09月26日 10:26
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