元はネットスラング(ゲーム発祥)だと思うが、
とてもいい言葉だと思う。
コンセプトをちゃんと練り込んでいないと、
独立した面白さにならない。
逆に初見殺しは、面白さを何かに寄りかかっている。
時々触れていることだけれど、
今、空前の企画とおらなぶりだ。
何かににているものや、イメージ資料のないもの、
すでに成功したものに乗っかるもの以外は、
企画が通らない。
それで騙して別のものをつくる、
という離れ業も難しい。
デジタル体制になり、チェックが厳しく、直しも容易だからだ。
○さえ守れば何をやっても構わない、という状況ではなく、
○を守って△をすることは出来ず、
△を○に直させられる。
企画を通す側がバカなのだ。
それは昔から変わっていない。
だから間に立つ仲介人が仕事をした。
○さえ守れば△をやってもいいよ、と。
今、○以外をやると怒られる。
だからレベルが下がっている。
僕は△でも□でも作れる。
しかし○しか作れと言われない。
○とは企画が通るもの、
すなわち、
何かに似てるもの、
すでに成功したものに乗っかるものだ。
つまり、初見殺しだ。
何かを前提としているものしか、作れない状況だからだ。
とある人気芸能人のことを知らないと分からないもの、
とある以前の何かを踏まえたもの、たとえばシリーズもの、
とある別のものを踏まえたもの、たとえば原作もの。
映画進撃の巨人は、おそらく漫画もアニメも見てない奴を対象にしていないだろう。
初見殺しだ。
だから、人は離れていく。
おれと関係ないところへ行きたくないと。
おれと関係ない人たちがサロンでいるような所へ行って、
所在なさげにすることに、普通は耐えられない。
みんな初見なのに、
盛り上がる所が、本当に面白いものだ。
テレビも映画も、ちょっとそこから離れて、
囲いこみをして利益を確保しようとした。
そうして、衰退がはじまった。
初見殺しの作品ばかりに成り下がった。
ということで、
「何かに似てないとゴーサインを出せない」奴は馬鹿だ
みたいな記事を書いてみた次第だ。
初見殺しばかりなら、
何にも関係ない人は、そこから遠ざかる。
それは映画館を衰退させる。
コンテンツビジネス?
それは「既にあるものを売る」ことだろう?
開発ビジネスじゃねえだろう?
コンテンツというやつが俺は嫌いだ。
作品と言うやつと仕事をしたい。
なんか最近怒ってるのは、夏が来たからかも知れない。
2015年07月11日
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