僕は建築の専門家ではないが、
ストーリーの構造を建築にたとえると。
序破急構造、三幕構造における、
序や、一幕は、基礎工事だ。
地面の範囲を決めて、真ん中を決めて、
上に建つに耐えうる基礎を固める。
ここでやっておかないことは、
上に建てることはできない。
じゃあ何を建てても大丈夫なような堅牢なものをやったら、
基礎設定だらけのガチガチの序盤になって詰まらない。
上物に必要なだけの基礎工事をするのが理想だ。
それはつまり、
使う伏線を決めたり、のちのちの展開が分かっていないと出来ないことである。
破や二幕は、柱を建てて屋根をつけることに似ている。
建物のうち、骨格だ。
急や三幕は、
内装工事や外観を整えたり、調度品に似ている。
最後の最後に、家の意味を決めるクライマックスだ。
そのクライマックスは基礎工事から直結しているし、
建物の形に依存するだろう。
今日とりあえず一幕をひとつ書いた。
これから展開する話の基礎固めというか、
伏線のはりどころというか、
ここで設定した世界で話が展開する土台を作っている気がした。
あとは第一ターニングポイントで、
大黒柱を立てて、家を作っていけばいいはずだ。
その設計自体は既にあるから、この先も淀まずに書けるのだが。
逆に、プロットにはなかったオープニングを追加した。
これが中盤に起きる事件の前提だからだ。
これから起こることの土台作り、
それが一幕の役割だと思う。
2015年07月11日
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