2015年07月11日

基礎工事

僕は建築の専門家ではないが、
ストーリーの構造を建築にたとえると。


序破急構造、三幕構造における、
序や、一幕は、基礎工事だ。

地面の範囲を決めて、真ん中を決めて、
上に建つに耐えうる基礎を固める。

ここでやっておかないことは、
上に建てることはできない。
じゃあ何を建てても大丈夫なような堅牢なものをやったら、
基礎設定だらけのガチガチの序盤になって詰まらない。

上物に必要なだけの基礎工事をするのが理想だ。
それはつまり、
使う伏線を決めたり、のちのちの展開が分かっていないと出来ないことである。


破や二幕は、柱を建てて屋根をつけることに似ている。
建物のうち、骨格だ。
急や三幕は、
内装工事や外観を整えたり、調度品に似ている。
最後の最後に、家の意味を決めるクライマックスだ。
そのクライマックスは基礎工事から直結しているし、
建物の形に依存するだろう。

今日とりあえず一幕をひとつ書いた。
これから展開する話の基礎固めというか、
伏線のはりどころというか、
ここで設定した世界で話が展開する土台を作っている気がした。

あとは第一ターニングポイントで、
大黒柱を立てて、家を作っていけばいいはずだ。
その設計自体は既にあるから、この先も淀まずに書けるのだが。

逆に、プロットにはなかったオープニングを追加した。
これが中盤に起きる事件の前提だからだ。
これから起こることの土台作り、
それが一幕の役割だと思う。
posted by おおおかとしひこ at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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