何度か勧めているこのやり方。
何が良いって、「捨て」が無意識に起こることだ。
細かくびっしり書いたなにかを前に、
うんうん唸ることは、
全ての問題を満足させる、
針の穴のようなコントロールが必要だ。
そしてそれはとても各所の都合を実現した、
豪速球ではない、詰まらないものになりがちだ。
何かと何かを捨てられるのなら、
ドラスティックな解決になるのだろうけど、
細かい表の各方面に気を使わなければならないので、
あちらが立てばこちらが立たず、
を永遠にやりつづけなければならない。
何日か寝てこれらのことをさっぱり忘れて、
白紙に一から書き出すと、
何かを都合よく忘れて、
ドラスティックな解決を思いつくことがある。
細かい各方面のことを忘れているので、
素人が大掴みにしたとき、
豪速球の、まっすぐの球を思いつける。
見方をいつも初見の人にすることだ。
初見の人は、細かい各方面の都合を知らない。
豪速球かどうかしか見ない。
一端忘れることは、とても大事だ。
忘れるには、睡眠がとてもいい。
寝ないで細かいことを詰めて考えず、
がっつり寝て大掴みに本質をとらえるべきだ。
白紙に一から書き出すことは、
初見の立場を強制的に作り出す。
そこに一から説明をはじめて、面白いのが正解である。
今、てんぐ探偵全56話(予定)を、28話に縮めるバージョンを考えている。
傑作エピソードを捨てるのがとても惜しい。
あれも入れたいこれも入れたいと、
なかなか28話に絞れなかった。
これは、フルバージョンと全体構成を同じようにする、
という方針で考えていた。細かい各方面に気を使うのだ。
ところががっつり寝たあと、
第一話を第一話にしなくていんじゃね?と思いついた。
「誰か」「めんくい」「いい子」と、
一般人の所へ謎の天狗少年が現れるパターンはじまり。
そのあと「弱気」へ繋いでシンイチの周り、
という全体の始まりを思いつき、
色々なことを忘れながら28話の全体構成を作ることが出来た。
勿論、白紙に一から書き出すことで、作り終えた。
白紙に書くことは、強制的に細かいことがリセットされる。
リライトや再構成など、大掴みの本質のあぶり出しに、
使っていただきたい。
2015年07月13日
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