早稲田アカデミーの長尺。
母と息子(宇宙飛行士)、女子高生の友情(陸上)の二本を、
東急ビジョンで見た。
絵はとてもいい。ドラマチックだ。カメラマン調べなきゃ。
しかし話がよくない。
何が最悪か。
一人称の語りを、延々聞かせられることだ。
ムービーでストーリーを語ることを、
一般に映画ということにしよう。
映画は三人称形式だ。
誰かと誰かが、言葉を言い合ってすすめる。
それは、演劇から発展したものだから当然だ。
我々はこれで勝負する。
行動と台詞。なんのために?コンフリクトがあるから。
これが我々の武器だ。
しかるに、早稲田アカデミーは、
一人称にしやがった。
三人称形式が最も面白い、映画を、
「一人称が見た光景」にしやがった。
そこにはドラマがない。
コンフリクト(他人と他人の目的や都合が異なることで起こる、
直接的なぶつかり合い)がない。
ドラマチックな場面を、その人が見ただけ。
それを何て言うか知ってる?
日記だよ。
物語は、日記ではない。
物語は、コンフリクトだ。
だから映画では、台詞が大事だ。
台詞ですべてを進めると言っていい。
かの日記は、台詞よりナレーションが多い。
だから日記で、一人称で、単なる記録である。
そういえば、ペプシ桃太郎にも台詞がなく、
ナレーションで語ってるね。
両者は同じだ。
作者の独り言だ。
そんなものは、ブログとかでやれ。
物語とはコンフリクトだ。
オンリップの台詞だけで書いてみろ。
書けない力のやつが、
絵だけ美しい独り言の日記で、
人をだまし続けている。
むかつく。ちゃんとやれ。
2015年07月13日
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