2015年07月16日

5分シナリオの書き方5:テンポ

日本人なら誰もが知るリズムが、
多分日本語による話の語り方に共通するのかも知れない。

それは、太鼓である。


ドン。

ドン。

ドン。ドン。ドン。ドン。
ドンドンドンドンドンドンドンドン
ドドドドドドドド

イヨーッ

ドン。


文字による再現を試みたが、
誰でもわかるやつだ。
「どんどん速くなっていくこと」
「最後にタメがあって、来るぞと思わせて、最後の一発でしめる」
ことがその特徴だ。

僕は、超短編はこのリズムでやるといいと思う。

最初は一定のリズムで。(序)
話のテンポが上がって行く。(破)
クライマックス直前に、
いよいよクライマックスだぞ、と一瞬身構える、
そしてドカーンといく。(急)

僕の経験則的リズム、
2:2:1という序破急の比は、
どんどんリズムが上がり、
イヨーッを第二ターニングポイントだと思ったときの、
楽譜的なバランスを示しているのである。

5枚の原稿用紙のバランスは、
我々の太古からもつリズムなのだ。


8ビートの国の人やアフリカのリズムだと、
また違う原稿用紙の使い方になるかも。
(そもそも400字詰め原稿用紙ではないけれど)

575は三幕構造の1:2:1に、
57577の、17:14は、ミッドポイントで割った前後に似てるかもね。
完全に余談だが、人類共通の何かかもだ。



さて、5分シナリオでも長編でも、
これは同じ原則である。

・リズムは徐々に早くなること。(一定のテンポ、一定の振り巾だと後半だれる)
・クライマックス前に一回タメがあること。(いよいよ終わりが来たことを示す)
・クライマックスは一発でズドンといくこと。(だらだらしない、スカッとする)
・最後に余韻があること。

5分シナリオによる習作は、このリズムの習得にピッタリだ。


シナリオは、小説とは異なる時間芸術である。
書き言葉ではなく話し言葉だ。
設計図ではなく音楽である。
リズムが関係しない筈がない。
(テンポのいい映画と悪い映画の差はなんだ、と言える?
俺もちゃんと言えないけど、絶対音楽的な何かが関係してる筈)


最初はここまで気にしなくていい。
慣れてきたら、あるいは直すときに意識してもいい。
キャリアを積むと、最初から自然にリズムを刻むようになる。
リズムを刻めるようになるには?
何度も歌うしかないよ。
posted by おおおかとしひこ at 04:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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