一番大事なことは、
書けば書くほど、
どんどん面白いのを書けるようになること。
人には学習能力があり、
考えたり工夫する力がある。
ついでに向上心も反省心もある。
一度最後まで書けば、
「次はもっと面白いものを書いてやろう」
となるのは当たり前だ。
これが、初心者のうちの伸びしろがある頃には、
面白いように効果的に働き、
書けば書くほど、必ず前作を超えるようなものがつくれる時期が来る。
これを長編でやると数本書くのに一年や数年かかるけど、
短編なら半年での成長は目覚ましい。
つまり、進化のスピードがはやいのである。
(ショウジョウバエは生命サイクルが早いので、
世代を超えた遺伝子変化、すなわち進化の研究に都合がよいという。
短命は進化のスピードもはやいのだ。
逆に植物の掛け合わせは一世代が一年だから、十年二十年かかるよね)
一本もまともに完結させられない人は、きっと長編だからだ。
短いやつを完結させよう。
そして、書くこと自体に慣れよう。
二次創作SSは僕はおすすめしない。
必ずオリジナルでやりたまえ。
5分を10本も書けば、その進化は結構なものになる。
そんなにネタがないなら、
もっと短いもの、俳句でもいいから数をつくってみたまえ。
その中から、5分に膨らませそうなやつを拾ってもいい。
10本に1本はあるだろう。
つまり俳句を百首詠めば、10本5分がつくれるだろう。
完結させることに慣れてきたら、
日常を暮らす上でアンテナを張れるようになってくる。
次はこんなのはどうだ、と拾いやすくなってくる。
これが、プロの日常である。
次々に面白さを更新出来る時期が終わると、
これ以上面白く出来ない、スランプがやってくる。
出来にばらつきが生まれる。
そうしたら、10分、15分、30分などに挑戦してみるといい。
30分なんかはアニメの長さとかが無意識下にあるから、
なんとなくスケール感がわかるかもね。
(昔は30分の実写ドラマとかがよくあったんだけどなあ)
「作るやつ作るやつが必ず前作越え」なんて、
プロの世界ではなかなかない。
アマチュアのうちは、簡単に体験出来る。
初心者のうちに体験しておくといい。
伸びしろのある初心者ほど、体験しやすいよ。
10本書いたら短編集出版出来るんじゃね?とか最初の頃は妄想するけど、
10本目を書き終わったら、初期作なんてへたくそで見てられなくなるよ。
(てんぐ探偵でも、それがあったぐらいだ。
だから僕は、小説が多少うまくなったような気がする)
2015年07月23日
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