2015年08月03日

クロストレーニング

たとえば一流のアスリートは、
そのスポーツだけが上手いのではない。
スポーツ全般上手い。
イチローは野球だけじゃなく、バスケもサッカーも上手いのだそうだ。
羽生は将棋だけじゃなく、チェスでも日本一らしい。

自分の書いたことのないパターンの話を考えよう。


ギャグを書いたことない人は爆笑コメディを書いてみよう。
笑いとは何か、偏見でない真実を発見するかも知れない。
ミュージカルを書いたことない人は、歌詞レベルからミュージカルを書いてみよう。
歌と台詞の関係について知ることが出来るかも知れない。
少女漫画を書いたことない人は、少女の妄想を書いてみよう。
身勝手で残酷な一面に触れることが出来るかも知れない。
短編ばかりなら長編を、長編ばかりなら短編を書こう。
情報量のコントロールとテンポについて、知見を得られるだろう。

どんでん返し。タイムスリップ。叙述トリック。ループ落ち。
やったことないなら、やってみよう。


なるべく色んな話を書いてみよう。
黒人を書いてみよう。動物を書いてみよう。

勿論5分シナリオでいい。

そうすると、どこで何をしなきゃいけないかという、
アドリブ力と先を見通す力がついて来るように思う。

そうすれば、本業も豊かになる。
考える幅や深さが出来てくる。


僕はてんぐ探偵で、なるべく違う世界、
知らない世界を取り上げるようにしたつもりだ。
それでも何とかなったのは、
作るたびにジャンルが変わるCM世界で色々やって来たことが、
クロストレーニング的だったからかも知れない。
posted by おおおかとしひこ at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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