2015年08月16日

ギャップ

人の魅力を描くときの基本。

一見こうだが実はこう、
普段こうだがいざとなるとこう、
仕事ではこうだがプライベートではこう、
などのように、
違う側面を垣間見た瞬間、
その人が途端に魅力的に見えてくる。


ベタな例だと、
ヤクザが雨のなか捨てられた子猫を拾うとかか。コントか。
スーツ男子のドキッとする仕草を、
仕事で調べたのだが、
ネクタイを緩めて(仕事から人間に戻る)とか、
普段だめな人がパリッとしたスーツを着るとか、
パソコンを教えて貰うときに偶然顔が近くなる(普段の距離と変わる)とか、
重いものを持ってくれる(スーツでは分からなかった男子っぽさ)とか、
全て、
普段と違うギャップ、がキーだった。

逆に、スーツだとカッコいいと思ってた男子が、
私服がダサいと、ポイントががた落ちになる。
どんなに仕事が出来る人でもである。


つまり、ギャップこそが、人間を描くのである。

今引き受けている仕事が、
あまりにも台本がガチガチで、
とても嫌だ。
それはその会社の表面、客に見せる態度しか描かないからである。
僕はそのマニュアル以外の、
その人個人が見えてくる瞬間、
つまりギャップを描きたいのだが、
許されそうにないみたい。



さて、あなたのキャラクターに、ギャップはあるか?
その人を紹介、説明する。
そしたらその初期設定のまま使ってないか?
そいつに実はこういう面があったとか、
普段はこうなのに実はこう、
なんてのが、
ギャップの魅力になるようにしているか?
してないなら、
それを練習しよう。
posted by おおおかとしひこ at 12:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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