2015年08月20日

デジタルは人を幸せにしない:コストダウンの末路

デジタルは人を幸せにしたか?
何でも安くなって、スピードが上がって、便利になったか?

創作の世界はそうではなさそうだ。
デザインはデジタルでコストダウンしたんだろ?
という人たちが、安易にコストを下げるからである。
そして現場の想定以上にコストを下げてくる。

佐野事件の原因は明らかだ。
現場のコストダウンの末路だ。


普通にデザインをして、
ああでもないこうでもないと煮詰めるには、
時間がかかる。

頼んだ翌日には出来ないし、
それでオリジナリティー溢れる素晴らしい創作が出来ると思ってる人も、
常識的にはいないだろう。

ところが現場にはこれがよくあることだ。
十分な時間がなく、十分な費用が払われないまま、
納期だけはすぐそこ。

デジタルで出来ることは、安い。
だからデジタルで出来ることのうち、
最も安くすむ方法をとらざるを得ない。


デジタルが出てきたとき、みんな何て言って歓迎した?
これで劣化コピーを恐れず、
無限にコピー出来るぜ!って言ったろ?

それがデジタルの本質だ。

一番安く出来ることは、
一番本質的なことだ。

だから、佐野はコピペする。

佐野は部下のものをコピペして納品する。
佐野の部下はさらに部下のものをコピペして、佐野に納品する。
末端は、デジタルの素材をコピペする。



デジタルは、安いんだろう?
デジタルは、高品質なんだろう?
デジタルは、手間がかからないんだろう?
そうだ。
その本質、無限コピーにおいてはね。


デジタルは人を幸せにしたか?
してないやろこれ。


さっき知ったのだが、オリンピックロゴで、
佐野には200億入るんだってさ。
俺、風魔4巻で130円。
どないなっとんねん!
posted by おおおかとしひこ at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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