デジタルは人を幸せにしたか?
何でも安くなって、スピードが上がって、便利になったか?
創作の世界はそうではなさそうだ。
デザインはデジタルでコストダウンしたんだろ?
という人たちが、安易にコストを下げるからである。
そして現場の想定以上にコストを下げてくる。
佐野事件の原因は明らかだ。
現場のコストダウンの末路だ。
普通にデザインをして、
ああでもないこうでもないと煮詰めるには、
時間がかかる。
頼んだ翌日には出来ないし、
それでオリジナリティー溢れる素晴らしい創作が出来ると思ってる人も、
常識的にはいないだろう。
ところが現場にはこれがよくあることだ。
十分な時間がなく、十分な費用が払われないまま、
納期だけはすぐそこ。
デジタルで出来ることは、安い。
だからデジタルで出来ることのうち、
最も安くすむ方法をとらざるを得ない。
デジタルが出てきたとき、みんな何て言って歓迎した?
これで劣化コピーを恐れず、
無限にコピー出来るぜ!って言ったろ?
それがデジタルの本質だ。
一番安く出来ることは、
一番本質的なことだ。
だから、佐野はコピペする。
佐野は部下のものをコピペして納品する。
佐野の部下はさらに部下のものをコピペして、佐野に納品する。
末端は、デジタルの素材をコピペする。
デジタルは、安いんだろう?
デジタルは、高品質なんだろう?
デジタルは、手間がかからないんだろう?
そうだ。
その本質、無限コピーにおいてはね。
デジタルは人を幸せにしたか?
してないやろこれ。
さっき知ったのだが、オリンピックロゴで、
佐野には200億入るんだってさ。
俺、風魔4巻で130円。
どないなっとんねん!
2015年08月20日
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