2015年08月24日

後半になると、慣れてくる

実際、苦しいのは前半戦だ。
ミッドポイントが終われば、
執筆は何故か楽になる。


風呂敷を畳むほうが、畳む前提で広げていくことよりも、
楽だからだろう。

あなた自身が、世界や人物や事件や、
執筆ペースに慣れるということも大きい。
あるいは、感情移入に足る人物のエピソードがあることで、
より登場人物に近い所に心がいる、
ということもある。

むしろ、この全部が揃っていないと、
後半戦を面白く書くことは出来ないかも知れない。


僕は何度も書いているが、二幕前半戦が苦手だ。
多分一番苦しい。
若いときここで挫折して放り出したものもある。
面白い冒頭部をひらめいて、勢いで第一ターニングポイントまで書くものの、
そこから急に書けなくなってしまう。
それは、物語のフェイズが変わることを知らなかったことや、
最後まで書くためのプロットの準備をしていなかったことが、
主な原因だと今なら分かる。
この克服法については色々分かってきたので、
また別記事にすると思う。

例えば新しい学校に転校したとしよう。
新しい町に引っ越してきた、でもいい。
そこに慣れるまで、大分かかるだろう。
慣れてきたかな、と思った頃が、
前半戦終了をイメージするといい。

どこに何があるか把握したり、
ここの特殊な習慣に慣れたり、
そこの人達の深い部分が少し見えたり、
いくつかの晩を過ごしたり、
あるいは何か失敗したけど回復出来たりしたら、
人はそこに慣れたと言えるのではないかな。

後半戦は、これらの慣れを使って、
話を加速していくのである。
その慣れを二転三転させて、楽しむのである。
それは、前半戦でそのストーリーにあなたが慣れれば慣れるほど、
上手くいくと思う。


もし前半戦が苦しいのなら、
あなたはその世界に慣れている過程なのだと自覚しよう。
まだストーリーを自在に扱えない段階だと自覚しよう。
転校してきたばかりの転校生のように、
その町に引っ越してきたばかりの人のように、
最初はおっかなびっくりだろう。
だけど徐々に自分を出していくものである。
そこの場所や人と関わり始めるものである。
最初は隣の席の人、大屋さんかも知れないけど、
そこをきっかけに人はその世界へ入っていく。

世界に慣れよう。
慣れてきた頃、ミッドポイント終わりが、
理想の流れだ。
posted by おおおかとしひこ at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック