実際、苦しいのは前半戦だ。
ミッドポイントが終われば、
執筆は何故か楽になる。
風呂敷を畳むほうが、畳む前提で広げていくことよりも、
楽だからだろう。
あなた自身が、世界や人物や事件や、
執筆ペースに慣れるということも大きい。
あるいは、感情移入に足る人物のエピソードがあることで、
より登場人物に近い所に心がいる、
ということもある。
むしろ、この全部が揃っていないと、
後半戦を面白く書くことは出来ないかも知れない。
僕は何度も書いているが、二幕前半戦が苦手だ。
多分一番苦しい。
若いときここで挫折して放り出したものもある。
面白い冒頭部をひらめいて、勢いで第一ターニングポイントまで書くものの、
そこから急に書けなくなってしまう。
それは、物語のフェイズが変わることを知らなかったことや、
最後まで書くためのプロットの準備をしていなかったことが、
主な原因だと今なら分かる。
この克服法については色々分かってきたので、
また別記事にすると思う。
例えば新しい学校に転校したとしよう。
新しい町に引っ越してきた、でもいい。
そこに慣れるまで、大分かかるだろう。
慣れてきたかな、と思った頃が、
前半戦終了をイメージするといい。
どこに何があるか把握したり、
ここの特殊な習慣に慣れたり、
そこの人達の深い部分が少し見えたり、
いくつかの晩を過ごしたり、
あるいは何か失敗したけど回復出来たりしたら、
人はそこに慣れたと言えるのではないかな。
後半戦は、これらの慣れを使って、
話を加速していくのである。
その慣れを二転三転させて、楽しむのである。
それは、前半戦でそのストーリーにあなたが慣れれば慣れるほど、
上手くいくと思う。
もし前半戦が苦しいのなら、
あなたはその世界に慣れている過程なのだと自覚しよう。
まだストーリーを自在に扱えない段階だと自覚しよう。
転校してきたばかりの転校生のように、
その町に引っ越してきたばかりの人のように、
最初はおっかなびっくりだろう。
だけど徐々に自分を出していくものである。
そこの場所や人と関わり始めるものである。
最初は隣の席の人、大屋さんかも知れないけど、
そこをきっかけに人はその世界へ入っていく。
世界に慣れよう。
慣れてきた頃、ミッドポイント終わりが、
理想の流れだ。
2015年08月24日
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