自分の話がご都合主義かどうかを見極めるには、
タナボタかどうかを確認するとよい。
天は自ら助くるものを助く、
になっていないラッキーは、
全てタナボタだ。
つまり、苦労の末、
あとは運を天に任せるしかない状況下でのラッキー以外、
映画の中でのラッキーは、
全てタナボタであり、ご都合主義である。
あなたは普段不幸で、ラッキーに恵まれていない。
引き寄せの法則の反対だ。
だからラッキーが起こらないか、
タナボタがあるといいな、と思っている。
だからタナボタを書いて満足してしまう。
先日、ラッキースケベというとても下品な言葉があることを知った。
主にラノベ世界などで使われるようだ。
スケベの内容がパンチラなのか、
後腐れのない中出し肉便器なのかは、
よくわからないが、
タナボタ願望を叶えて悦に入った作者と、
そこに自分を投影して満足している読者の、
不健康で不幸な関係を想像して、
なんと下品な言葉なのだろうと身震いした。
閉じられた世界の中での、閉じられた欲望であるのは分かるから、
非難はしない。
だが開かれた世界では、
それは醜く下品な欲望であることは、
分かっておいたほうがよい。
イギリスには仮面舞踏会という伝統がある。
仮面さえつけていれば、
公的な自分ではなく、
自由にセックスを楽しむ一人の獣であり、
正体がそこでばれても、公的な自分とは関係のない世界である、
という文化である。
匿名の2ちゃんみたいなもんだね。
仮面舞踏会の中での醜い欲望は、いくらやっても構わない。
現代のアダルトビデオでもいいさ。
しかし開かれた世界では、
タナボタは、醜い欲望であることを知った方がいい。
タナボタ以外の話の進め方を、
あなたは考えなければいけない。
行動と努力が結果に結びつくことをだ。
無理矢理ではなく自然にだ。
引きこもりはタナボタ以外に人生を進める術を知らないのかよ、
と言われても文句が言えないのなら、
まずは行動して結果を出す経験を沢山積むべきだ。
あなたは成功する必要はない。
成功している人を観察してもよい。
説得力のある、行動からの成功を書ければどちらでも構わない。
リア充は脚本など書かない。
しかし非リア充の脚本家は、
リア充の成功人生を肯定的に書かなければならない。
2015年09月01日
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