2015年09月11日

リライトの道具

以下のようなことを使って、
リライトをしてみよう。

良くないのは分かるが、
どう直していいか分からないのは、
以下のような手段をマスターしていない可能性がある。


何かを知るタイミングを、上げる/下げる
(すぐに知って、その後の対処をじっくり描く
/知らないままの時間を長くする)

誰かの登場のタイミングを、上げる/下げる

あとにある場面でやることを、今の場面でやる/
今の場面でやることを、あとの場面まで取っておく

観客は知っているが登場人物は知らない時間を、
伸ばす/縮める

あることとあることの順番を逆にする

ある場所を別の場所にする
(そのことで、別の場所ありきになることで、
上の事に影響があることがある)

全体の起伏のリズムを変える

事件の因果関係を変える

ある人物を、そこの場面に登場させる/出演場面を削る

登場人物を減らす/増やす

ストーリー展開を減らす/増やす

登場人物を別の登場人物にする

テーマを別のものにする

物事の語る順番を変える
(例えば事件が終わったあとの回想形式、
重要な場面からはじめて半年前に戻る、
過去と現在が交錯する、
結果を見せておいて、そこに至るまでを描く)

動機/目的を変更する

変化を別のものにする

変化しない人を変化させる/変化する人を変化させない

登場人物の役割を入れ換える



下の方ほど根本的な改造、
上の方ほど浅い改造かな。
必ずしも比例ではないけれど。


台詞の端々を変えるとか、
ト書きを変えるとかは、表面的な変更だ。
それはリライトには入らない。
posted by おおおかとしひこ at 14:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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