二幕ほどリライトの基準が分からない箇所はない。
実際筆を一番入れるリライトは一幕なのだが、
それは伏線の整理や、既に書き終えたラストに頭を合わせたりするからだ。
しかし二幕のリライトは、一幕のように三幕基準でやれない。
だから基準がなく、難しいパートのひとつである。
そこで、前記事の、二幕とはサブプロットまつりだ、
ということを基準にリライトをすればいい。
例えばサブキャラの出入り表を作ってみるのはオススメだ。
全シーン(ブロック)について、
サブキャラが、出てれば○、出てなければ×をつけて、
そのキャラの存在するシーンだけを辿ってみるといい。
そのキャラクターの目線から見て、
そのサブプロットは面白いのか、
ストーリーに寄与してるのか、
ストーリーへの軽重の変更などを、
サブプロット目線で考えることができる。
例えば今手直し中のてんぐ探偵では、
ネムカケに絞ったリライトをしたりしている。
初登場はここでいいのか、
何をしてたか、口癖や設定はどこで初出か、
ネムカケから見たこのストーリー、
ネムカケ自身のストーリー、という見方をしていくのである。
(実際、ネムカケにお目付け役以外の動機は特になく、
猫ゆえの気楽さが全体を支配してはいる。
だけど最後に出たのはどこだっけ、とか意外と重要だ)
たとえば、
このサブプロットとこのサブプロットの順番を入れ換えたらどうなるか、
とか、軽重を変更したらどうなるかとか、
そういうリライトは頻繁にある。
そこを変更したことでどこに歪みが出るかは、
出番表をつくり、
サブキャラごとにチェックしていくことで発見がしやすい。
忘れてることや気づかないことは、
作者が思っている以上に破綻やミスとして残されるものである。
2015年09月25日
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