リライトのときの話。
二幕のブロックをシャッフルし直すことは、
かなりよくあると思う。
一幕のシーンを二幕にこぼして持ってきたりすることもある。
二幕は面白おかしい展開ほど優れる訳だから、
因果関係の展開よりも、
面白さが広がっていく感じを大事にした方がいい。
ということで、これとこれを入れ換えてはどうか、
これを先にやって、だいぶあとにあるこっちをもってきて、
なんて、リライトのときに試行錯誤することはしょっちゅうだ。
そのときのTIPS。
あるブロックたちをシャッフルするとき、
あるブロックのケツと、次のブロックの頭がうまく繋がらないなら、
そのシャッフルは失敗する。
逆に、しっくり来るシャッフルは、
あるブロックのケツにベストに繋がる次のブロックの頭を見つけたときだ。
それがうまく起伏になり、
うまく意味が広がっていくようになり、
うまく展開しているように見えるときが、
そのシャッフルの正解である。
また、そのシャッフルにどうしてもしたいが、
ブロックの合間の繋がりがよろしくないなら、
スムーズに繋がるように、
ブロックのケツと次のブロックの頭を、
上手く書き直すべきなのである。
そうこうしているうちに、
新しいシャッフルの組み合わせを発見することもある。
それでまた書き直したりする。
構成段階ではしょっちゅうだ。
(この為に、ブレイクシュナイダーのボードを試すのはとてもよい)
書いてるときもよく迷う。
そして、リライトでも迷い、
撮影後の編集時ですら、シャッフルすることもある。
いずれにせよ基準は、
ブロックのケツと次のブロックの頭がうまく繋がることだ。
温度感的に、展開的に、意味的に、
上手く繋がればいいのだ。
困ることは、一端良い組み合わせが見つかっても、
次の日に別の組み合わせを思いついてしまうことである。
そのシャッフルの試行錯誤は、
気が済むまでやったほうがいい。
あなたの中での納得がないと、
いつまでもシャッフルし続けて、
この組み合わせがベストである、何故なら、
という確信が持てないまま書くことになるからだ。
今、てんぐ探偵の16話バージョンを作っているのだが、
どのエピソードで編成しようか、
もう20〜30パターンは構成をし直した。
ああでもないこうでもないと、
この話を入れずにあの話を入れようということすら、
何パターンもありうる。
筆を入れながら構成を変えることもしょっちゅうだ。
順番のシャッフルも沢山した。
その中で基準にしたことを、書いてみた。
2015年10月03日
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