2015年10月13日

結局それは、何の話?

これを俯瞰することはとても難しい。

昨日リライトを終えた!と思っていたてんぐ探偵傑作選2は、
これを上手く言えてないことにさっき気づいて、
リリースを断念することにした。

それは、何の話?
どういう意味がある話?
テーマは何?


結論部が貧弱な場合、
冒頭部が貧弱な場合、
変化の途中が貧弱な場合の、
三種類があり得る。


他人からのチャンスボールでなく、
自ら試練を突破して変化するような、
劇的な変化をしているかを、
まずチェックしよう。

そこが面白くないのなら、
そもそもクライマックスが面白くないという、
ダメ作品であるはずだ。

特に、他人にお膳立てされたメアリースーかどうかは、
意外とあなた自身で気づけないかも知れない。

たとえ誰かに止められても、
主人公はそうしたか?
を問うとよい。

クライマックス直前に、
危ないからやめときなよ、と誰かに言わせてみて、
主人公が、いや、これはこうだ、と、
自分の命を賭ける意味を自力で言えるかどうか、
チェックするといいだろう。
(もしその時主人公がいいこと言うのなら、
その場面を用意してあげてもいいくらいだ)
たとえ死ぬかもという状況でも、
主人公は何のためにそれをしようとしているのかは、
大変重要だ。
他人のためと自分のための、二つの理由が同時に存在しているのが理想だ。


変化前と後で、何がどう変わるのかをチェックしよう。
変化前はどういう人間だったか?
変化後はどの点で成長したのか?
そのベクトルを図にしてみよう。

変化前→変化の瞬間→変化後

と図にしてみよう。

それが、納得のいく変化になっているかどうか、
本編を一気読みして確かめよう。

その主人公の成長は、
結局何を意味しているかを、
総括しよう。

他人のことを考えなかった人が、
他人のことを考えるようになったのなら、
それは、「他人を大事にしよう」という意味を示すはずである。
それが、テーマである。

テーマはあなたの言いたいことではない。
主人公の変化が意味するもの、
全体が意味するものだ。
(勿論あなたの言いたいことを、
そのように全体で作ることは可能だ)


で、結局それは何の話?
変化後の主人公で象徴されているだろう。

あなたは結局何を書いたのか?

それを再確認し、
それが強いか弱いかを確認しよう。

弱いなら、それぞれの要素を再びチェックすることだ。
直すのなら、ばんばん直そう。



ということで、
せっかく終わったと思ったのを、一からやり直します…
posted by おおおかとしひこ at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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