2015年10月14日

カット割の基礎(禁忌編)

なんか「カット割」で検索してここに来る人がちょくちょくいるみたい。

カット割は、いくつかの禁忌さえ犯さなければ、
たいして難しくもない。
好きなようにやればよい、というレベル。

その禁忌をリストアップしよう。


○カメラ目線禁止
○似たサイズの別角度を直接繋がない
○今何をしてるのか分かるヒキをどこかで入れる
○イマジナリラインを守る
○生理的なリズムでカットを変えればよい
○カメラが動くか、人物が動くか

まあ、類書を探せば詳しく載ってるだろうけど、
一応簡単に。


○カメラ目線禁止

三人称の鉄則。カメラ目線は二人称になる。
例外は主観映像と、テレビ番組設定の絵。
これは暗黙のルールと思え。
第四の壁でググれば詳しく解説があるかも。
映像は、基本、舞台のルールを守る。


○似たサイズの別角度を直接繋がない

右ナナメから撮ってる顔と、同じ人の左ナナメから撮ってる顔を繋ぐなど、
同サイズの繋ぎは下手だ。
何が起こったのか、一瞬分かりにくいからである。
誰かの顔と誰かの顔を、切り返しでもないのに同サイズで繋ぐのも同様。
少しサイズを変えるとか、ライティングを大きく変えるとよい。
つまり、似たような絵を直接繋がないこと。
どうしても繋ぎたいなら間に別のショットをインサートするといい。
ヒキの次はヨリ、ヨリの次はヒキ、など、
サイズの差がカット割のテンポを生む。
同サイズのカッティングをするぐらいなら、長回せ。


○今何をしてるのか分かるヒキをどこかで入れる

人物の位置関係とか、ここがどこかとか、
誰が今何をやってるのとか、
分からないと人はイライラしたり不安になる。
そのように誘導する意図がないなら、
ヒキで上手く全体を見せて、安心させること。


○イマジナリラインを守る

イマジナリラインでググって下さい。
舞台と観客席を想像すれば、
その境界線は維持すべきと分かるはず。
人やカメラが移動したら、イマジナリラインも変わるよ。


○生理的なリズムでカットを変えればよい

いつカットを変えるべきか、原則はない。
理想はカットを変えたことに気づかれないこと。
お話の興味の先に、絵があるのが理想。
それに逆らう意外なインサートが、逆の理想。


○カメラが動くか、人物が動くか

原則はどちらかしかしないこと。
両方を動かす時は、並走(カメラと人物が同じ方向に動く)または、
カウンター(逆に動く)が原則で、
被写体とカメラが別々に動くことはまずない。
何が起こっているか分からないからだ。
また、フィックス板付きなんて初心者のカット割だ。
それが出来るようになったら、
途中で歩いて椅子に座ったり、
窓辺からキッチンへ移動しながら芝居を続けさせよう。
カメラで追ってもいいし、切り返してもいい。
スピルバーグは移動撮影の達人だ。
参考にされたい。
posted by おおおかとしひこ at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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