2015年10月16日

大ターニングポイントは、面白くあるべきだ

第一、第二ターニングポイント。
冒頭。きっかけ。
ミッドポイント。

このあたりが大ターニングポイントというべきか。
これらは周囲のエピソードに比べて、
特別面白くなっていなければならない。


逆に、
たとえば第一ターニングポイント前に、
それより面白いエピソードがあるのなら、
そこが第一ターニングポイントにならないかリライトしてみる、
という手すらある。
(正攻法でやるなら、
第一ターニングポイントがより面白くなるように書き直していく)

結局、面白いエピソードが、
話の記憶に残る。

それがどうでもいい話のところもあるけど、
どうせなら印象的な節目のほうが、
いい映画だと僕は思う。


第一、第二ターニングポイントは、
特に危険の高まるポイントだ。
そこの決定の重要性は、
他の中小ターニングポイントに比べれば桁違いだ。
だからこそ、
他よりもヒリヒリし、
決定に胸を撫で下ろし、
これからの展開に期待したり超不安になったりする、
面白いエピソードであるべきだと思う。


あなたは、
面白さの大小をコントロール出来なければならない。

初心者は、
面白いものを突拍子もなく書いたり、
どんなに考えても書けなかったりと不安定だが、
ベテランなら、
9の面白さと4の面白さを、狙って作り分けられなければならない。

そこまで出来ない中級者は、
ばらつきのあるエピソードを入れ換えたりして、
狙いの所に狙いの面白さを再配置したりすればいい。


ちょっとした面白エピソードは、小ターニングポイント。
物凄く緊迫し、面白く、重大決定がなされて、
今後まるでガラリと変わってしまうのが、大ターニングポイント。

そうであるとき、はじめてメリハリがつくのではないかな。
posted by おおおかとしひこ at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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