我々はプロとして、良質な物語を提供し、
悪質な物語を駆逐すべきである。
物語は人の栄養だ。
添加物だらけを摂取した体がダメになるように、
悪質な物語を摂取した頭はダメになると思う。
体が食べ物で出来る。
頭は物語で出来る。
この場合、勉強や知識や判断力などの知性や教養や、
コミュニケーション能力や人格などの性格的なもの、
習慣や習俗や一族的な人格のもの、
以外の何かの頭が、物語で出来上がるのではないか、
と僕は考えている。
粗悪品の物語しか見てないと、
人間が粗悪品になっちゃうと思う。
さて、良質な物語と悪質な物語。
世界の法則の真実を描くのが良質。
適当な嘘を描くのが悪質。
世界を良くするのが良質。
世界を悪くするのが悪質。
賢さが良質。
愚かさが悪質。
よく計画された構造が良質。
行き当たりばったりで着地が見えないのが悪質。
世界の新しい見方を提供するのが良質。
扇情、刺激だけで引き付け、実質何ら生まないのが悪質。
人間を信じられるのが良質。
人間や社会がどうでもよくなるのが悪質。
全ての人が見るべきなのが良質。
誰かに隠したいものは悪質。
神作品は良質。
糞は悪質。
面白く、ためになるのは良質。
面白いがただそれだけなのは悪質。
カタルシスのあるのが良質。
スキャンダラスなだけなのが悪質。
よく考えられたものが良質。
適当すぎるのが悪質。
どんどん面白くなっていくのが良質。
最初しか面白くないのが悪質。
テーマに意味があるのが良質。
テーマがありそうでないのが悪質。
人々の役に立つことを考えるのが良質。
金儲けでいかに掠めとるかを考えるのが悪質。
一生良い記憶に残り、人生の柱になるのが良質。
トラウマになって、混乱の元になるのが悪質。
三人称で客観的なのが良質。
自分しか見えていないメアリースーは悪質。
引き込むのが良質。
押し付けるのは悪質。
誰もがいつの間にか感情移入しているのが良質。
その経験がない人しか共感出来ないのは悪質。
勇気が湧いてくるのが良質。
悪知恵しか湧いて来ないのが悪質。
ほかにも、沢山沢山あるだろう。
あなたは、良質な物語を書いているのか。
悪質な物語を書いているのか。
最終的に良質な物語を書きたいのか。
最終的に悪質な物語を書きたいのか。
自覚的でいよう。
2015年10月17日
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