ロジックの話、つづき。
どんでん返しは、完全にロジックで作る。
どんでん返しは、Aだとミスリードさせておいて、
実はBだった、ということを作ることだ。
コツは、AとBを「真逆」の関係にすることだ。
味方だと思ったら敵(真犯人)だった、
本当だと思ったら嘘だった、
男だと思ったら女だった、
宇宙人だと思ったら身内の人間だった、
下だと思ったら上だった
(庶民の出と思われていた主人公が実は王族の子だったと判明するどんでん返し、
貴種流離譚は古代からあるどんでん返しだが、
身分の上下に関するどんでん返しだ。王様とこじきとかもね)、
などなどだ。
AとBが論理的に真逆だからこそどんでん返しは強くなる。
のりしおだと思ったらごま塩だった、
のレベルはどんでん返しとしては弱い。
のりしおだと思ったらステーキだった、がどんでん返しだ。
(何が論理的真逆なのか分からずに適当に書いているけど)
それには、先入観で普通Aだと思ってしまうが実は真逆、
という例を集めて研究するとよい。
たとえば、
入道雲は上昇気流だという話は有名だ。
モクモクと上がるさまを見て、
きっと熱い蒸気なのだと想像する。
夏暑いときにしか現れないし。
ところが、
実際のところはマイナス何十度かの氷らしい。
上空の空気はもっと低くて、
それに比べて熱いので、
相対的に上昇気流になるらしい。
入道雲は熱くない。冷たい氷である。
先入観と現実が真逆とは、こういう感じである。
こういう感じをストーリーで表現すると、
どんでん返しが作れる。
あとはどうやって先入観のほうへミスリードしていくかだ。
(以前にも議論した通り、
ミスリードとは要するに思う方向へリードすることだから、
そもそも上手くリード出来ないと意味がない。
リードとは、初出から方向性をつけてゆき、
最初から誘導していくことだ)
2015年11月06日
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