「シナリオ 何も浮かばない」という検索ワードで来た人がいて、
目を疑った。
そんなバカな、である。
お話の作り方が、なってないぞ。
何も浮かばないということは、
何かしらの締め切りがあって、
○日までに作らなければいけないのだが、
いざ書こうとしても何も浮かばない、
という状況以外ない。
それは、
普段バッターボックスに立っていない人が、
急にバッターボックスに立たされて、
三球ストライク取られる前に打てと言われ、
どうしていいか分からないことと同じだ。
普段からお話作りをしていない人が、
いきなり話をつくれ、
と言われて、何もできないのは当たり前だ。
サッカーをしたことのない人が、
プロ試験を急に受けるようなものだ。
出来るわけないやん。
どんな天才でも。
普段から、話をつくろう。
一日一本。
それが難しかったら、何かを誰かに面白く話そう。
冗談(嘘も含め)が言えないやつは作家には向いてない。
普段から話をつくってないやつが、
ハイ今から、と言われて出来るわけがない。
話を作ることは、車の免許を取るより難しい。
車に乗ったことない人に、
いきなり鈴鹿サーキットのコースレコードを出せ、
と言って、何故出来ると思うのか?
短い話でも、長い話でも。
落ちがある話を作ろう。
途中で終わるのは、最もよくある挫折だ。
落ちまでいっても面白くないのは、次によくある。
途中まで良かったのにダメになった、のが次によくある。
最初から最後まで面白く、落ちまで来てうわあ!と思うのは、
とても希である。
毎週毎週、新連載の漫画がはじまる。
それが途中で死んでいくのは、
最もよく見る現象だ。
プロ(新人)の漫画家ですらそうなのだ。
アマチュアのあなたがそうでない保証はどこにあるのか?
あなたは、
毎日毎日面白い話を作れ。
それで慣れてないと、
いざ締め切りのある何かを書くことは出来ないだろう。
何も浮かばないのは当然だ。
頭が真っ白になるのは当然だ。
そもそも真っ白だからだ。
こちとら、日々、
スイングが甘いとか、足の重心はこれでいいかとか、
いつも考えている。
誰にも見せない素振り、つまり習作を沢山書いてきた。
いざバッターボックスに立ったら、
いくらでもヒットを打てる。
(ホームランかは運が絡む)
日々、面白い話を作れ。
出来ないのなら、
厳しいが、そもそもあなたは向いてない。
出来ないのなら、
せめて面白い映画を100本見ろ。
俺は2万本は見ている。
それも出来ないのなら、
そもそもあなたは、映画なんて好きでもなんでもなかったのだ。
好きじゃないと、猛烈に楽しくないと、
一生続かないぜ。
これは一生かけるレースだ。
もっと好きなことを他に見つけな。
脚本づくりは、そもそも猛烈に面白い。
面白くもないことに、こんだけ毎日俺が書けるわけがない。
その面白さを、毎日毎日噛み締めるから、
いつでも面白い話を作れるのである。
2015年11月30日
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