能面の役割をしているものは、見つけることが出来る。
「それ自体は変化しない」ものである。
例えばガンダムにおける、
ニュータイプは、この役割を果たしている。
ニュータイプとは何かを解明しきらずに、
物語を終えている。
(Ζ以降でも突っ込んで考えたものがあるかな。
ΖΖまでしか見てないのでその後あったらすいません)
我々は想像を逞しくして、色々考えてしまう。
まあ、投げっぱなしの伏線と、区別がつかないかもだけどね。
エヴァなんて、まだそれで食ってるしなあ。
こんなことを考えていたのは、
別役実「空中ブランコのりのキキ」という童話(小説?)を読んだからだ。
(一時国語の教科書に採用されたので、知っている人が多いらしい。
僕は先日はじめて読んだ。全文はネットで検索可能だ)
この話には、能面の役割をするものが沢山出てくる。
空中ブランコのり、サーカス、ピエロ。
シャボン玉。金星サーカス。瓶詰めの青い薬。
白い大きな鳥。
それは何を象徴しているのだろう、
と、これらの意味ありげなものを、
ついつい深く考えてしまうように、
この話は上手に出来ている。
考えてもそこに深い意味はなさそうだ。
深い意味がありそうでついこちらが考えてしまうような、
能面が沢山散りばめられているのである。
だって、それら自体は変化しない触媒なんだもの。
そういえば、漫画「風魔の小次郎」の聖剣戦争編では、
こんな要素が沢山出てくる。
銀色の髪と銀色の瞳。
邪火麗の謎の目。
伊達総司は何故あんなに詳しいのか。
九龍一族、鬼面党、雑賀一族。
恐らく御大は、何も考えず作ったのだろうけどね。
(あるいはあとあとどうにかしようとして、うまくいかなかったか)
連載しながら考える漫画とは違い、
映画脚本は、全ての要素がきちんと整理されている必要がある。
不要なものは除き、必要なものだけが残される。
その中で、能面が意図的においてあると、
実像よりも虚像のほうが大きくなり、
実物よりもよく見えるはずである。
勿論、単なるハッタリだと看破されると、
メッキが剥がれるのだが。
看破されないようにきちんと作るのが、
上級者向けのゆえんだ。
(エヴァの世界樹や天使の名なんて、
すぐにメッキが剥がれたようなものだ)
2015年12月02日
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