僕なりの定義はとても難しい。
たとえば野球の、
初級者、中級者、上級者をどうやって定義するか、
みたいな議論と同じことだからだ。
技術的な段位みたいなのは、かつて「表現のレベル」に書いた。
でも技が多いからといって名作であるとも限らないし。
技をちっとも使えないのは技術的な初心者だし。
とりあえず、思いつくままに。
初級者: どっかで聞いたようなテーマ
中級者: オリジナリティのあるテーマ
上級者: 世の中に噛み合うテーマ
初級者: 構成が平凡
中級者: 構成が巧み
上級者: 構成が内容に対して唯一解
初級者: 人間像が平凡
中級者: オリジナリティのあるキャラクター
上級者: 真実味のあるキャラクター
初級者: ちょっとリライトするとダメになる
中級者: まあまあリライトが機能する
上級者: 自由自在にリライトしても毎回面白い
初級者: まあ面白い
中級者: わりと面白い
上級者: すごく面白い
初級者: 頭で考えたリアリティー
中級者: リアリティーがあるほど調べている
上級者: マイナーなことなのに一番詳しい
初級者: ちょいちょいつっかえる進行
中級者: 流れよい進行
上級者: 夢中なので気づいたら終わってた
初級者: 共感
中級者: 感情移入
上級者: 魂がふるえる
初級者: 魅力を説明しにくい
中級者: コンセプトワードが見える
上級者: 一発のイコンになるように整理されている
初級者: 原稿用紙を積んだら腰まで
中級者: 身長分まで
上級者: それ以上
初級者: 一個しかバリエーションがない
中級者: 様々な手練手管のバリエーション
上級者: その場面の古典になる発明をしちゃう
初級者: 一部の人が評価
中級者: みんな評価
上級者: みんな評価し、一部の人は絶賛し、一部の人はこきおろす
あたりが、思いつくあたりか。
2015年12月03日
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