良く言われることだけれど。
その周辺のことについて、
徹底的に調べること。
既にその周辺のことについて、
誰も手をつけてないということはない。
誰かが手をつけ、工夫し、成功したり失敗した痕跡が、
必ずある。
世の中にはアイデアマンなる人はいない。
工夫が上手い人がいるだけだ。
工夫とは、あるものがどうやって機能しているか調べ、
もっと効率よくしたり、別の機能を有機的に結合したり、
全く新しい機能に進化させることだ。
これは突然生まれない。
今ある全ての工夫や作動原理が分かってないと、
新しい工夫は、出てこない。
あなたの書こうとするジャンル、その周辺分野について、
とことん調べよう。
僕は今、とある花の話を書こうとしている。
花屋に行き、その花の話を調べ、
その花の原産地の気候まで調べた。
NHK趣味の園芸を調べ、柳生博の息子さんがやってることを知り、
しかも亡くなったことまで知った。
「花を題材にした物語」を、これから調べるつもりだ。
その花でなくとも、花という小道具の使い方や、
テーマとの意味の重ね合わせ方などを研究し、
ベタなことを避けるためである。
花にたとえたり、花言葉を使うなどの王道ベタも調べなきゃね。
新しいアイデアは、
これまでの歴史を知ることから生まれる。
勉強しないときの人が思いつくものには、類型があるそうだ。
つまり、本能で考えられるレベルなんて、たかが知れている。
ものを知ったときに、次にどう工夫するかが、
アイデアというものではないか。
アイデアマンなんていない。
いるのは、工夫に詳しい人で、面白い形に出せる人だ。
これも良く言われることだが、
徹底的に調べつくし、一度寝るといいらしい。
起きたときにいい具合に脳のなかで整理されて、
閃きが訪れるという。
僕はよく、死ぬほど考えたあとたっぷり寝た、
起き抜けに白紙を出してメモを取る。
大抵それは本質をズバリとえぐるなにかである。
短い言葉で中心を捉えるからだと思っている。
寝たらいい具合に忘れてるし。
明日の俺がなんか考えるわ、と、寝るのを決め込むことすらある。
それは、このやり方を何となく分かっていたからだ。
たとえば、「闇にかざすのは、炎だ。」というてんぐ探偵のキャッチは、
そうやって出来たものだ。
アイデアばかり考えても、
大抵は陳腐だ。
徹底的に疑問点を調べ、その世界を納得してから、
ようやくアイデアは出るものだ。
2015年12月06日
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