2015年12月06日

新しいアイデアを思いつくコツ

良く言われることだけれど。

その周辺のことについて、
徹底的に調べること。


既にその周辺のことについて、
誰も手をつけてないということはない。

誰かが手をつけ、工夫し、成功したり失敗した痕跡が、
必ずある。

世の中にはアイデアマンなる人はいない。
工夫が上手い人がいるだけだ。

工夫とは、あるものがどうやって機能しているか調べ、
もっと効率よくしたり、別の機能を有機的に結合したり、
全く新しい機能に進化させることだ。

これは突然生まれない。
今ある全ての工夫や作動原理が分かってないと、
新しい工夫は、出てこない。


あなたの書こうとするジャンル、その周辺分野について、
とことん調べよう。

僕は今、とある花の話を書こうとしている。
花屋に行き、その花の話を調べ、
その花の原産地の気候まで調べた。
NHK趣味の園芸を調べ、柳生博の息子さんがやってることを知り、
しかも亡くなったことまで知った。
「花を題材にした物語」を、これから調べるつもりだ。
その花でなくとも、花という小道具の使い方や、
テーマとの意味の重ね合わせ方などを研究し、
ベタなことを避けるためである。
花にたとえたり、花言葉を使うなどの王道ベタも調べなきゃね。


新しいアイデアは、
これまでの歴史を知ることから生まれる。

勉強しないときの人が思いつくものには、類型があるそうだ。
つまり、本能で考えられるレベルなんて、たかが知れている。
ものを知ったときに、次にどう工夫するかが、
アイデアというものではないか。

アイデアマンなんていない。
いるのは、工夫に詳しい人で、面白い形に出せる人だ。


これも良く言われることだが、
徹底的に調べつくし、一度寝るといいらしい。
起きたときにいい具合に脳のなかで整理されて、
閃きが訪れるという。

僕はよく、死ぬほど考えたあとたっぷり寝た、
起き抜けに白紙を出してメモを取る。
大抵それは本質をズバリとえぐるなにかである。
短い言葉で中心を捉えるからだと思っている。
寝たらいい具合に忘れてるし。
明日の俺がなんか考えるわ、と、寝るのを決め込むことすらある。
それは、このやり方を何となく分かっていたからだ。

たとえば、「闇にかざすのは、炎だ。」というてんぐ探偵のキャッチは、
そうやって出来たものだ。


アイデアばかり考えても、
大抵は陳腐だ。
徹底的に疑問点を調べ、その世界を納得してから、
ようやくアイデアは出るものだ。
posted by おおおかとしひこ at 03:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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