苦労して作品をつくって、否定されて凹むアマチュアは多い。
誉めてもらえると思ったものが全否定され、
傷つき、場合によっては相手を恨み、
あるいは自分の能力の足りなさを呪い、
その負の力に負けて自信を失い、やめてしまう人も多い。
(あるいは自分の全力を出して否定されるのが怖くなり、
適当な所でこんなものかなと、お茶を濁すことを覚えてしまう)
プロってのは、それでも脱落しなかった人のことだ。
作品を否定されたら、次の作品で、
その否定を黙らせるものをつくった人のことだ。
それで更に別の所を否定され、傷つき、やめてしまう人もいる。
でも更に、そこを黙らせる面白いものをつくり、
その否定を凌駕する。
プロとは、否定された回数だけ、
次の作品をつくって越えてきた人のことをいう。
長年やるということは、傑作を作り続けることではない。
より増える否定の声で傷つき、反省し、回復し、
それを凌駕する作品をまたつくるというループを続けて、
より高みの作品をつくることを言う。
作品を作り終えたら、否定されるところで終わる。
次つくらなければ否定で創作人生終了だ。
次つくれば、否定を凌駕する可能性がある。
プロとは、つまりは、次に作り続ける人のことをいう。
アマチュア時代の否定なんて、数がしれてるぜ。
プロになったら、2ちゃんでボコられ、ネットで拡散するんだぜ。
アマチュア時代の否定なんて比じゃないぜ。
それでも僅かに獲得した、面白いという評価を糧に、
次は更に面白いものをつくって、
少しずつより面白くなっていくのだ。
否定する人の数は、一生0にならない。
それどころか、作品規模を増すほど増えていく。
その傷に耐えられるやつだけが、
それ以上の賞賛をあびる資格があるのだ。
僕が数をやれというのは、ただ増やせとか、
ただこなせとか、ただ否定されろと言っているのではない。
数をやることで、伸びよと言っているのである。
新人の教育は、数をやらせるに限る。
伸びない奴は折れていく。
伸びる奴だけが、傷ついても伸びていく。
否定されまくれ。
それを凌駕しまくれ。
そのループの回数が、プロとアマの違いだ。
2015年12月12日
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