繰り返しの省略。
省略の中で、見極めの難しいもののひとつだ。
自作の失敗例では、
「いけちゃんとぼく」の第一幕で、
いじめのシーンの繰り返し回数は、
1回または2回多かった。
編集でいけちゃんのCGカットが予算減で減らされたため、
話が繋がらなくなり、
いけちゃんが出ないカットを繋げることになり、
予定よりいじめが増えてしまった。
人間は、繰り返しを嫌う。
一回丁寧に描いて、
次適度に省略して描けば、
あとは以下同文だ。
つまり「同じことが続いている」
という意味は、二回繰り返すだけで十分なのだ。
ひとつ、ふたつ、たくさん、
という原始的な数え方が、
最も本質的なのである。
今CMの仕事でやっているのが、
7つくらいの繰り返しで、
途中で飽きてしょうがない。
3つにして残り4つを切ったらスムーズに見れた。
色々なスペックを見せたいというオーダーだから、
しょうがなく7つ並べたが、
ただの7つのスプレッドになってしまい、
その間時間が進まなくて次第に退屈してくる。
スプレッドは2.5ぐらいまでだねえやっぱ。
モノによるのだけど、
繰り返しは2.5以内で決着をつけよう。
そう整理されていないと、
分かりにくい話だ、ということになるよ。
初日はこうでした。
二日目はちょっと違うけど大体同じでした。
あとは以下同文で殆ど同じで…と省略して、
ある日、全く違う日がやってきたのです。
と、ターニングポイントへ繋がないと、
飽きちゃうよね。
2015年12月21日
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