2015年12月21日

以下同文

繰り返しの省略。

省略の中で、見極めの難しいもののひとつだ。


自作の失敗例では、
「いけちゃんとぼく」の第一幕で、
いじめのシーンの繰り返し回数は、
1回または2回多かった。
編集でいけちゃんのCGカットが予算減で減らされたため、
話が繋がらなくなり、
いけちゃんが出ないカットを繋げることになり、
予定よりいじめが増えてしまった。


人間は、繰り返しを嫌う。

一回丁寧に描いて、
次適度に省略して描けば、
あとは以下同文だ。

つまり「同じことが続いている」
という意味は、二回繰り返すだけで十分なのだ。

ひとつ、ふたつ、たくさん、
という原始的な数え方が、
最も本質的なのである。



今CMの仕事でやっているのが、
7つくらいの繰り返しで、
途中で飽きてしょうがない。
3つにして残り4つを切ったらスムーズに見れた。
色々なスペックを見せたいというオーダーだから、
しょうがなく7つ並べたが、
ただの7つのスプレッドになってしまい、
その間時間が進まなくて次第に退屈してくる。
スプレッドは2.5ぐらいまでだねえやっぱ。


モノによるのだけど、
繰り返しは2.5以内で決着をつけよう。

そう整理されていないと、
分かりにくい話だ、ということになるよ。

初日はこうでした。
二日目はちょっと違うけど大体同じでした。
あとは以下同文で殆ど同じで…と省略して、
ある日、全く違う日がやってきたのです。

と、ターニングポイントへ繋がないと、
飽きちゃうよね。
posted by おおおかとしひこ at 04:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック