2015年12月24日

小目標

危険が迫り、大枠の目標が設定されたとしても、
物語はそこから前に進まない。

その大目標の部分集合である、
小目標の設定が肝心だ。


大学に合格しよう!という大目標があったとしても、
じゃ次に今やることが、
すぐにあるわけではない。
コツコツ勉強を一つ一つクリアしていくしかない。

しかしこれでは物語にはならない。

中間テストで偏差値5アップを、たとえば小目標にするのである。
苦手な英語をクリアする(小目標)ために、
単語ノートをつくり、どこでも見る(行動)のだ。
それをやれば抜き打ちテストがあっても(アクシデント)、
なんとかクリアしていく(リアクション。反応してからの行動)のである。

中間テストの話そのものが、面白くなくてもいい。
それまでに十分感情移入しており、
それらが小気味よく進めば、ストーリーは進行する。
そのうちターニングポイントがやってくる。
たとえば恋の問題とか。
テストか恋か、みたいに話を複雑にしていくとよい。


小目標がないと、
いくら大目標が面白くても、ストーリーは進行しにくい。
適度な小目標を自然に設定できると、
話は俄然前に進む。

逆に、小目標が決まらないと話は停滞する。
渋滞から抜けるのは、小目標の設定だ。
posted by おおおかとしひこ at 13:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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