ターニングポイントがあり、
焦点が変わったとき。
あるいは、シーンが単純に変わったとき。
ニューブロックに話が突入したとき。
色を変えよう。
色、というのは日本語の広い意味でだ。
各登場人物の、気分を変えよう。
人間関係の微妙な空気も変わっている。
そういう目に見えないものを、
映画というのは具体的な絵の変化でも示せる。
時間帯の色。光線の色。季節の色。
衣装の色。背景にあるものの色。
場所。
あるいは、あなたの書く気分も変えよう。
椅子に座らない(ソファーとか正座とか立ってとか)。
外で書く。
ペンの色を変える。
縦書きを横書きで書いてみる。
道具は何でもいい。
結果が、前のシーンと全く別のシーンに書かれていること、
が重要だ。
途中で話が詰まらなくなるのは、
同じ感じばかりが続き、
(観客も作者も)飽きてきた時である。
だからその感じを、強制的に変えてみるとよい。
小説では、しばしば章が変わるごとに、
一人称の主体が変わる、という現象がある。
(なんという現象名か知らないが)
これも、あるブロックと別のブロックが、別の色をしているべきだ、
と思う無意識がさせることだと思う。
シナリオでも、主人公と歩んでいたシーンが途切れ、
別の人物主体ではじまるシーンを書きたくなることがある。
それは次を思いつかないことからの逃避という面もあるし、
色が変わるという面もある。
(浦沢直樹はその達人であるが、
結局色が変わり続けて話が進まないことの達人でもある)
色を変えよう。
トータルで、ブロックごとに色が変わって見えるのが、
正しい展開だ。
(主人公の次のメインプロットから逃げたい気持ちと、
自分の中で区別をつけておくこと)
2015年12月28日
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