2015年12月29日

イメージと実際の原稿

イメージだけ言うのは簡単だ。
それで出来た気にならないことだ。
イメージだけ書いたって、実は殆ど何も書いてないのと等しい。

たとえば、「心抉るギャグ」というイメージで、
次の4行を思いついて書くのは、まず無理だ。



ぼく「スピーカー買ったった」
おかん「いくらしたん?」
ぼく「21万」
おかん「お前音楽2しか取ったことないのに?」


ネットで拾った。天才的だ。
この短さで面白さが完璧だ。

何か面白い小話を、
と要求して、
これを一から思いつくことは困難だ。

だから、
自分が何かを書くとき、
ここで面白い挿話を入れる、とか、
泣けるエピソードを一発、とか、
驚くべき伏線、とか、
胸キュンな一言を、とか、
出来もしないことを自分に要求しないでおこう。

イメージなんて適当だ。
具体的に書いたもののほうが強い。

あなたは、具体で勝負する人である。
posted by おおおかとしひこ at 20:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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