自分が書いている小説を見ていると、
文字数において約2:2:1の、
序破急構成が頻出していることに気づく。
これは僕だけの傾向かも知れないが。
序:
前のターニングポイントを受けて、
今の反応や思うこと考えることを明らかにする。
新しい状況になって、
これまでの目標と照らし合わせ、
気持ちを決めるまでが大体序。
破:
その新しい状況を利用して、
前の状況を崩したり、
人間関係や約束ごとを更新しようとする行動が破。
急:
で、その先に、
新しい意志、新しい行動の帰結するヤマがやってくる。
大抵それは、事前に序や破できちんと説明されていればされているほど、
急激に決着がつく。
これまでの展開が急にすすみ、
ターニングポイントとなる新しい結果を出して、
次の節へつづく。
序破急で2:2:1、
このテンポがとても書き続けやすい、
ということに気づいた。
ハリウッドのうたうテンポとは違うから、
これは日本語独特の間ではないか、
という仮説を出すに留める。
単純に、俺だけかも知れないし。
序破急はそもそも観阿弥世阿弥の能楽の話だから、
能を研究しないとなんとも言えないが、
なにやら日本語で表現する物語の、
生理的リズムではないかという気さえする。
戯曲とかを探ると、比較論が出来るかも知れないが、
とりあえずの仮説。
もし困っていたら、このリズムで書いてみるのはアリかもだ。
2016年01月03日
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