2016年01月26日

メートル単位のリライト

全ストーリーを、
自分の身長程度とイメージしよう。

リライトをするとき、
メートル単位のリライト、
10センチ単位のリライト、
センチ単位のリライト、
ミリ単位のリライト、
ミクロン単位のリライト、
がある。


メートル単位のリライト。

幕ごと入れ換える、テーマを変える、
メイン登場人物を全然変える、
どんでん返しを変える、タイトルを変える、
行動や動機をまるで変える、
サブプロットを変える、
意味を別物にする、など。


10センチ単位のリライト。

シーンを入れ換える、サブテーマを修正する、
場面を彫り込む、伏線と解消をいじる、
行動や動機の微修正、など。


センチ単位のリライト。

台詞、場面を変えるが、上ほどに変えない。


ミリ単位のリライト。

台詞のてにをはを変えるレベル。固有名詞を変えるレベル。

ミクロン単位のリライト。

ト書きのてにをはを変えるレベル。



ぐらいの感覚だろうか。

原則は大からはじめ小に至ることである。
今どのレベルのリライトをやっているのか、自覚しよう。
センチとかミリとかのほうが、
体感に近いのでは、と思い、表現してみた。


自分の自覚もそうだが、
他人の感覚がずれていると、とても厄介だ。
ミリ単位のリライトをしてるときに、
メートル単位のリライトを要求してくる馬鹿はとても多い。
メートル単位のリライトを話し合うときに、
ミリ単位のリライトを要求してくる馬鹿も、とても多い。

上手く共通言語を見つけて、話し合うしかないのだけどね。
posted by おおおかとしひこ at 19:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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