2016年02月07日

デジタルは人を幸せにしない:手足をもがれた頭

今日の撮影現場は最悪だった。
デジタル撮影時代の膿のたまり場だった。

デジタルは人を幸せにしない。
手足を使って働くことをしなくなり、
頭だけで働くことしかしなくなる。

手でこね、足で稼いでつくるものを、
頭だけで考えるようになり、
「童貞の考えるエアセックス」みたいに、
「おっぱいの位置にリアリティーがないもの」ばかりを作ってしまう。
手足のリアリティーがあれば、そんな夢想をするわけないのに。

地に足がついていない夢想は現実的ではない。
偉人の夢想は、優れた手足の先にしかない。

生産を海外でやり設計管理のみを本国でやる、
日本産業のような、技術の根拠のないものづくりになっている気がする。

おっぱいの位置を知らない童貞が、
おっぱいマシーンを設計している。
今の現場はそんな雰囲気だ。
書を捨てよ街へ出よう。
一ヶ月デジタル禁止で、ものづくりをするのはよいことかも知れない。
出来れば三年ぐらいやって、
手足を作って、それが衰えてから頭だけで働いてはどうか?

つまり日本は、もう手足が老衰して、
頭だけで生きてる老人なのかも知れない。

若者よ。紙とペンだけで創作をせよ。
清書もペンだけでやれ。修正液は許可しよう。
足で現場に調べに行け。ググるの禁止。図書館で調べろ。
(そもそも図書館で調べるだけの基礎教養のない人間は、
物書きは出来ない)

それで面白く、きれいに仕上げられる奴だけが残れ。
出来ない奴は元々才能がないどんくさい奴なので、
努力するだけ無駄だ。伸びてもちょっとだ。


デジタルは人を幸せにしない。
夢に見切りをつけづらくさせていることで、
淘汰が行われず、
結果、現場の純度が下がっている。
posted by おおおかとしひこ at 02:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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