2016年02月10日

お話の作り方(プロットの作り方2)

プロットとはあらすじのことだ。
これが作れないのは、
そのあらすじの元のお話が出来ていないということだ。

お話とは何か?
事件、解決過程、解決のことである。


あの子に惚れた、告白する、つきあう(ふられた)
仕事のチャンスが来た、頑張る、成功(失敗)
殺人事件、犯人解明、逮捕(迷宮入り)

などである。
()内に入れたのはバッドエンドである。
映画は通常ハッピーエンドが前提だ。
二時間もお話に付き合ってバッドエンドだと凹む。
感情移入して楽しければ楽しいほど。
だから、何らかの形でハッピーエンドにしてあげるべきである。

ハッピーエンド肯定は、世界を良くしたいかどうか、
という殆ど宗教的立場からである。
僕は、世界を悪くするより良くしたいだけだ。
中二病のときはバッドエンドが好きな時期もあるから、
バッドエンドのお話を作ってもいいよ。


こういう身も蓋もない、
事件、解決過程、解決のみっつをまずつくる。
上のように簡潔に書けるとは限らないので、
それぞれを一行ずつぐらいで書いてもよい。

たとえば、

嫌われてばかりのダメ男がウエイトレスに恋をして、
悪口ばかりしか言えない自分を改善し、
正しい男になることで彼女の心を得る

などだ。
これは「恋愛小説家」という小さな映画のお話の骨格だ。

少し考えると分かるが、
二行目の解決過程の、具体を考えるのはとても難しい。
三行ぐらいのプロットならこの精度でよいが、
4000字程度のプロットなら、
ここもしっかり具体的にしなければならない。

しかし難しく考える必要はない。
「悪口ばかりしか言えない自分を改善する」というお話をつくると思って、
その事件、解決過程、解決を考えればよいのである。

この映画はここにアイデアがあって、
「彼女の犬を預かり世話をする」という小さなエピソードがある。
悪口の利かない犬を相手にすることで、
主人公は真正直に生きなければならなくなるのだ。
それを見られてしまい、というあとの面白い展開も呼び込める。


つまり、お話の三行のベースがあると、
次々に細かいアイデアを思いつき、
それぞれを具体的な連関に結びつけられる。
(プロットにアイデアがぶら下がる、という)

お話にいくつアイデアが必要かは、
話の長さによって異なる。
1分とかならワンアイデアでいいだろうし、
映画の長さなら何十個もいるだろう。
長編小説ならもっとかもだ。

だから僕は短編を沢山書け、ということを推奨している。
アイデアを湯水のように出すトレーニング、
アイデアをお話に繋げたり、お話にアイデアを足したり、
アイデアとアイデアを結びつけるトレーニングは、
数を経験しないと難しいからである。

30分ぐらい(原稿用紙30枚)なら、
勢いで書けてしまうので、
その範囲内で何本も書くといいだろう。
僕の推奨は、5分(5枚)を100本である。


さて、お話の大枠のことはこれで大体説明したか。
じゃあもう少し具体的に考えていこう。つづく。
posted by おおおかとしひこ at 11:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>>この映画はここにアイデアがあって、
「彼女の犬を預かり世話をする」という小さなエピソードがある。

主人公が預かる犬の飼い主は、主人公と同じ階に住むゲイの男性です。ヒロインにいるのは病気の息子さんです。
Posted by 見習い脚本家 at 2016年05月20日 05:01
見習い脚本家さま、訂正ありがとうございます。

スクリーンで見て以来なので、
随分記憶が曖昧でした。

二人の間に撹乱要素がある、ということを言いたかったわけです。
犬だけだと思ってたら、病気の息子もいたか。
撹乱要素はふたつあったと。
Posted by 大岡俊彦 at 2016年05月20日 13:40
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