2016年02月17日

簡単な性格設定2

前記事の捕捉。

名は体を表すとしても良いが、
そもそも人の名は、大概ライトサイドの名前ばかりで、
ダークサイドの名前がないのに気づいた。
(例外は悪魔ちゃんぐらいか)

ということで、名前を仇名ぐらいまで拡張しよう。


最悪豚野郎が、正しくなる瞬間やそれまでの経緯。
チキンが、自信を持ち前に出る瞬間やそれまでの経緯。
人でなしが、他人を助ける瞬間やそれまでの経緯。
ヤリマンが、一途になる瞬間やそれまでの経緯。

これらを例に加えておくことにする。


たとえば。
「ルパン三世カリオストロの城」の名場面、
「今はこれが精一杯」は、
泥棒が紳士になる瞬間だ。

「恋愛小説家」の告白の場面は、
世間を呪う男が、正しさを信じようとする瞬間だ。

「ロッキー」のラストは、
イタリアの種馬(若さと見かけだけの、差別されたプアホワイトの男)が、
何者かになる瞬間だ。
(作中だけでなく、ポルノスター出身のスタローンと、
二重になっているから凄い)

難しく考えなくとも、
最凶不良が、雨に濡れた子猫を抱く瞬間、
などのギャップなら思いつくかもだ。


さて、
例を考えれば考えるほど、
マイナス要素がプラス要素に転じるほうが、
面白そうな話の気がする。
そっちの方がスタンダードで、
プラス要素からマイナス要素の変化は、
悪落ちとか裏切りとかの、
よりドロドロした方かも知れない。

少し前までは、
後者の方がみんな書きたがったけど、
実は前者を書く能力がないだけの気もするけどね。
まあ、どっちも書けるに越したことはない。


勿論、プラスとマイナス以外の軸もある。

駄洒落男が、滑らない話をする瞬間とそれまでの経緯、
みたいに。
posted by おおおかとしひこ at 01:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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