前記事の捕捉。
名は体を表すとしても良いが、
そもそも人の名は、大概ライトサイドの名前ばかりで、
ダークサイドの名前がないのに気づいた。
(例外は悪魔ちゃんぐらいか)
ということで、名前を仇名ぐらいまで拡張しよう。
最悪豚野郎が、正しくなる瞬間やそれまでの経緯。
チキンが、自信を持ち前に出る瞬間やそれまでの経緯。
人でなしが、他人を助ける瞬間やそれまでの経緯。
ヤリマンが、一途になる瞬間やそれまでの経緯。
これらを例に加えておくことにする。
たとえば。
「ルパン三世カリオストロの城」の名場面、
「今はこれが精一杯」は、
泥棒が紳士になる瞬間だ。
「恋愛小説家」の告白の場面は、
世間を呪う男が、正しさを信じようとする瞬間だ。
「ロッキー」のラストは、
イタリアの種馬(若さと見かけだけの、差別されたプアホワイトの男)が、
何者かになる瞬間だ。
(作中だけでなく、ポルノスター出身のスタローンと、
二重になっているから凄い)
難しく考えなくとも、
最凶不良が、雨に濡れた子猫を抱く瞬間、
などのギャップなら思いつくかもだ。
さて、
例を考えれば考えるほど、
マイナス要素がプラス要素に転じるほうが、
面白そうな話の気がする。
そっちの方がスタンダードで、
プラス要素からマイナス要素の変化は、
悪落ちとか裏切りとかの、
よりドロドロした方かも知れない。
少し前までは、
後者の方がみんな書きたがったけど、
実は前者を書く能力がないだけの気もするけどね。
まあ、どっちも書けるに越したことはない。
勿論、プラスとマイナス以外の軸もある。
駄洒落男が、滑らない話をする瞬間とそれまでの経緯、
みたいに。
2016年02月17日
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