そういうのが存在すると、夢想する時期もあった。
「ヒットした物語には、深層構造がある」とか、
「ヒットする物語の構造を利用して、
あとはちょっと改造すれば名作をつくれる」とか、
そういうのに憧れた時期もあった。
だがね。
それで出来るのは、模倣作だけだぜ。
既視感のあるやつしか出来ないぜ。
ハリウッドには、「プロデューサー」なるストーリー制作支援ソフトがあって、
ストーリーのテンプレをくれるのだそうだ。
そんなんで作った話が、面白いわけないやんけ。
大きく外してない、マニュアル男のデートコースと一緒やで。
ほんまにおもろいのは、
「見たことのない、全く新しい、これまでにない考え方のもの」やぞ!
「大外しするかも知れないハラハラから、大成功へ大逆転するもの」やぞ!
初心者のうちは、作劇を学ぶのにテンプレを学ぶのは悪くない。
だがテンプレで出来るのは、テンプレに似たものだけ。
それをなんという?
イミテイティブ。クリエイティブの反対の名。
2016年02月17日
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