日本語の特徴。
たとえば「殿」は、殿に住む偉い人の意味だ。
直接名前を言うのが憚られるぐらい偉いので、
場所で擬人化するのである。
「舞台」が、演劇を意味する。
「ファミコン」が、ゲームを意味する。(うちのオカンとか)
「東宝さん」が、映画会社の偉い人を意味する。
「茅場町」が、国会を示す。
あるいは、業界特有の言葉もある。
石神井は東映スタジオのこと。
東銀座はデジタルエッグのこと。
納品先やお得意さんを、地名で表す業界は多いかも知れない。
で、ここから人の本音。
悪口の隠語に使われることもある。
直接名前を言うとばれるので。
地名でバレるなら、更に隠語が進む。
業界用語なんて、省略か、悪口から発展したのかも知れないね。
(映画業界で有名なセッシュウは、
役者早川雪舟があまりに背が低く、足元が写らないときは、
台の上に乗って背を高く見せていたことから。
高く見せる台を用意することを、
セッシュウとコールするのは、いまだに使われている。
そもそも早川雪舟のいないところでの、悪口だった可能性。
また、早川雪舟がたとえば鎌倉に住んでいたら、
鎌倉と呼ばれたかも知れないね)
隠語や省略語やニックネームなどは、
その世界に住む者の常識だから、
言葉でリアリティーを構築するのにとても便利だ。
それらの研究をすることも、大事な下調べだ。
勿論、表面的なテクニックに堕しないようにね。
2016年02月22日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック