2016年02月23日

カタカナタイトルをつける奴の心理

たとえば「THX-1138」。
(ジョージルーカスの卒業製作のSF短編。
コンピューターの管理社会からの脱出劇。
音響システムTHXはここからの命名)
たとえば「es」。

どうして、タイトルから内容を想像しづらいものをわざわざつけるのか?

それは、自信がないからだ。


つんくの前髪の理論がある。
「研究生で、前髪をアップにしてデコを出すとデビューが近い」
のだそうだ。
これはどういうことかというと、
思春期の女子は、前髪を伸ばして自分を隠そうとするらしい。
その前髪をオープンにしてきたということは、
自分に自信がついて、
意識が閉じてなくて、開いた証拠なのだそうだ。
僕は女子ではないからその妥当性までは検証出来ないが、
理屈は合っていると思う。

手相を見るときに、
手相見は、相手の手のひらの出し方から見るらしい。
指を伸ばして手のひらを張って見せる人はオープンマインド、
指を曲げて手のひらをなるべく小さく見せる人はクローズマインドだと。
これも前髪とデコ見せと同じだ。

口を開けて笑うのか、閉じて笑うのかも同じだね。
腕を組んで話す人は心を閉じている、
という日常で使える心理学も有名だ。


自信のある人は、
自分の価値を知っていて、
それが皆に受け入れられることも知っている。
だから他人が自分の領域を侵すことを怖がらない。
だから敵ではないかぎり、
誰にでも心を開き、侵入を拒まない。

自信のない人はその逆だ。
なるべく門戸を閉ざし、
分かりにくいようにする。
本丸にたどり着かれることを拒否する。

中二病もそうだ。
難しい専門用語を使って武装するのは、
自信のない自分を守る城壁だ。
自分がちっぽけだとばれたくない為のカツラである。

自信がない男が髭を生やすのと同じである。
自信がない男がフェラーリに乗るのと同じである。


THXを撮ったときのルーカスは、
大学卒業だったから、
バイヤー達に、実体より大きく自分を売り込まなければならなかった。
作品内容に自信がないから、
タイトルで盛ったのだ。

オープンマインドの人は、
中身があり、面白い。
中身があるからオープンマインドになるのかもだが、
卵と鶏的に、中身があり自信がありオープンマインドになっている。
中身に入りやすいし、分かりやすくて、しかも面白い。

カタカナタイトルをつける奴は、
要するに自信がなくて、
中身がなくて、
分かりにくくて、
結局チンケなのだ。
弱い犬が吠えるのと同じさ。


おい配給会社。
お前らのチンケな自意識で、
偉大なるオープンマインドをちぢこませてんじゃねえ。
下手くそなクローズ文章書いてんじゃねえよ。
posted by おおおかとしひこ at 10:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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