前項までの議論を総合できる。
いい台詞とは、半脱ぎの台詞だ。
半脱ぎというのは、
脱いでない状態と、脱いだ状態を作らないと作れない。
つまり、
その登場人物が、
外に見せる用の台詞をきちんと作り上げ、
内に秘めた本音をも作り上げ、
それが半脱ぎの台詞になった瞬間が、
いい台詞の候補になりうる。
物語の重要なこのポイントで、
凝った台詞にするのは滑稽だ。
素直で心から出た台詞に書けるのが、
上等というものだ。
一応、注意。
半脱ぎになるのは、その登場人物であり、
あなたではない。
それを混同すると、
「なにもせずに認めて欲しいだけの、
幼児的全能感」すなわちメアリースーになってしまう。
物語とは、
他人の半脱ぎと他人の半脱ぎを、描くことである。
あなたの半脱ぎはSNSでやってなさい。
逆に、下手な台詞を定義できる。
他人に向けたよそゆきの台詞。
本音だけの台詞。
あなたのことを言っている台詞。
(別件の仕事がそんな台詞だらけで、正直嫌になってるのだ。
このカッコ内は、俺のことを言っている文章なので、
下手な文章である。と、メタ的にまとめてみた)
2016年02月26日
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